第8章 波乱の任務~煉獄杏寿郎 冨岡義勇 時透無一郎【微R18】
義勇が着く頃には沢山の鬼が首を切られて倒れていた。
「皆大丈夫か?」
煉獄が声をかけた。
無一郎は、冷たい表情で倒れた鬼を見ていた。
義勇が気づいた。
「ゆきは?」
みんなの顔が強ばった。
「さっき俺と共に手分けして四体倒したが、近くに居ないか?」
煉獄が、あわてて木々の繁った間を覗き込んだ。
そこには、脇腹から血を流しているゆきが倒れていた。
「大丈夫か!?」
煉獄が駆け寄り抱きかかえた。
無一郎も義勇も駆け寄った。
綺麗な白い肌から血が溢れていた。
「すまないゆき緊急事態なので隊服を脱がすぞ」
煉獄は素早く脱がして脇腹を止血して、じぶんの羽織で身体をかくしてあげた。
「冨岡なに突っ立っている。休めそうな小屋か何か近くにないか探してくれないか」
「無一郎は、はぐれた凛を連れて来てくれ」
煉獄の素早い対応に二人が動いた。
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やっと小屋が見つかり、暖を取ってゆきを寝かせた。
「隠は、いつ来るのかな?鎹鴉を送ったけど」
無一郎が心配そうにしている。
ゆきは、汗びっしょりでうなされていた。
「う~ん、寒い、、、」
「こんなに薪を炊いていても寒いとはまずいな、」
煉獄が何か考えている。
「うむ!交代でゆきを暖めよう!」
一瞬みんなの動きが止まった。
「凛は体調が悪いしもう眠れ。俺と冨岡と時透三人で一刻づつ交代してゆきを暖めよう!いい考えだろう!」
「煉獄、暖めるってどうやって?」
「人肌で暖めるのが一番だ。だから代わる代わる上半身脱いで暖めよう」
無一郎が、何か思い付いたように煉獄の前に立った。
「じゃあ、僕がずっと暖めるんで二人はいいです。」
「ダメだ交代しないと自分の体温も奪われるぞ。」
そうこう揉めている間にもゆきはどんどん震えだした。
「さむぃ」
「大丈夫だすぐ暖めてやる」
一番に煉獄が山小屋にあった毛布にくるまるゆきの隣に上半身裸で入って行った。
「れ、煉獄さんゆきに触れないで下さいよ」
と無一郎が、言う間にも寒さに耐えれなかったゆきは、煉獄に抱きついていった。
もちろんゆきも服を着ていなかった。
「ぁたたかぃ」
ゆきの顔色が戻ってきた。