第8章 波乱の任務~煉獄杏寿郎 冨岡義勇 時透無一郎【微R18】
次の任務地には汽車で向かった。汽車の中では、凛とゆきが隣に座った。
そして、義勇と無一郎と煉獄が向かい合い座った。
「お前達仲悪いのか?喧嘩でもしているのか?」
煉獄の第一声はそれだった。
「別に僕は興味ないだけです。」
無一郎が窓の外の景色を眺めながらめんどくさそうに答えた。
「うむ。これから一緒に任務につくのだ仲良くしろ」
義勇は無言のままそっぽを向いている。
困った煉獄がゆきを自分の隣に座らせた。
「ゆき目の前のお前の師範が少々大人げないの…時透と仲良くさせてくれぬか?」
ゆきは気まずすぎて義勇の顔を見れなかった。ちらっと無一郎の方をみた。
無一郎は、ゆきに優しく頷いた。
「ん?もと師範の時透との方がゆきは打ち解けているのか?冨岡も継子に心開いてもらえるようがんばれ!俺は応援しているぞ」
義勇は、無言で席を立って凛の隣に移動した。
その時に、元気のないゆきに煉獄は気づいたのであった。
任務地の町に着いた。今日は、鬼が出ると言われている山にこのまま登る。
嫌な空気のまま移動が始まった。
義勇はみんなから少し遅れて歩いていた。
途中、凛が不調を訴えた。
「時透、継子の凛がしんどそうだおぶってやれ」
「えっ?なんで僕が?いやですよ。」
すると黙って義勇が凛をおぶった。
「すみません。水柱様」
「構わん」
凛は、昨夜の事を今義勇に話すか迷っていた。
「あの、お耳に入れておきたい事がございます。」
「なんだ」
凛は近くに無一郎が居ないことを確認した。
「実は昨晩、物音で目が覚めて。そうしましたらあの、、、ゆきお姉様のベッドから師範が出てくるのを見てしまい。」
義勇の足の動きが止まった。
「あ、あの。それから師範がゆきお姉様の髪を撫でていて、、、。確かに一緒に稽古していた頃から師範は、ゆきお姉様に何か特別な感情があるようには感じていたのですが、、、」
義勇は静かに「そうか」と答えた。
少し先を歩く三人の居るあたりからものすごい炎が見えた。
「水柱様鬼に遭遇したのでは?」
木が倒れる様子もうかがえた。
「加勢してくるお前はここに煎ろ」
義勇は掛けていった。