第8章 波乱の任務~煉獄杏寿郎 冨岡義勇 時透無一郎【微R18】
パチパチパチ、、、薪が燃える音が響いている。
凛は疲れて眠っている。ゆきは、煉獄の腕にしがみついて眠っている。
無一郎は、ゆきのすぐ側に座っている。
義勇は小屋の角で燃える薪を見ていた。
「時透、俺も身体が冷えてきた。そろそろ交代だ。」
その声に義勇がぴくっと反応した。
無一郎が、澄ました顔で義勇を見ながら隊服を脱いだ。
そのまま毛布に入りゆきを抱き締めた。
時透無一郎side~
可哀想に痛かっただろうな。それにしても煉獄さんこんな素肌がふれ合う状態でなんであんなに冷静だったんだろう。
不謹慎だけど今正直すごくドキドキしてる。
しかも冨岡さんの目の前でって言うのが何とも言えない優越感。
ゆきがうっすら目を開けた。
近くには、無一郎の顔が見えた。「ぅん、、、無一郎くん?」
「ゆき!気がついた?」
「痛っ脇腹が、、んっ、、ものすごく、、いたいの」
ふと無一郎の体を見ると隊服を着ていなかった。思わず自分の体を見ると裸だった。
「キャッ!えっ?何なんで」
煉獄まで居るのを見てパニックになって起き上がってしまった。
「いったぃ、、、、」
煉獄が慌てて後ろを向いた。
「と、時透取りあえず何か身体にかけてやれ、、、目のやり場に困る。」
すると、ふわっと体を何かで包まれた。
この羽織、、、。
義勇がゆきを包んで抱きしめていた。
「良かった」
たった一言だったがなんだかその言葉に安心して涙が溢れた。
そんな二人に無一郎は、割って入った。
「傷が開くといけないからゆきは横になって。冨岡さんは離れてください。」
義勇は、無一郎を睨み付けた。
「え?何?冨岡さん」
「うるさい」
義勇はゆきを抱きかかえて無一郎から離れた位置に寝かせた。
無一郎が何か言おうとしたのを煉獄が手で止めた。
「冨岡、後はゆきの事を隠が来るまでよろしく頼む。」
「時透私達も休もう。」
煉獄は、無一郎をなだめて一同はやっと眠りについた。
安心したのか、すやすやゆきは眠っている。
義勇の隊服をぎゅっと握ったままだった。髪を優しく撫でた。
無一郎は、それを複雑な表情で見ていた。