第57章 波乱のクリスマス〜時透無一郎【R18強】 冨岡義勇
「嫌だ…無一郎君!部屋に入れてよ」
無一郎は、声を押し殺し快楽のなか悶えているゆきの髪を撫でながら腰を振り続けている。
「部屋には入れないよ…今いい所だからみんな早くどっか行ってよ」
ゆきは、涙ぐみながら声を押し殺している。だけどその様子を見て無一郎は余計に激しく腰を振った。
凛が連れて行かれるのがわかった。段々声が遠くなっていったからだ。
「ゆきいいよ。声出しても」
「あっ…んっ…はっ…もう…これで…終わりにして…」
「仕方ないな…じゃあこれで終わりね」
ゆきが、とてもかわいい…朝まで一晩中愛せたことが僕は、嬉しかった。
長時間抱いたからゆきは、ぐったりしていた。
それでも…君は…稽古に行こうとした。
「どうしたの?急いで隊服に着替えて?」
「早くしないとお稽古間に合わない…」
隣で、はたけた浴衣姿の無一郎が着替えているゆきを引っ張り抱きしめた。
「朝まであんな事して稽古なんかできるの?」
「休むとか絶対だめだから…」
部屋を出ようとした時に腕を掴まれた。
「帰ってきてよ…」
真剣でどこか不安そうな目だった。
「うん」
そう言ってゆきは、義勇の屋敷に向かった。
無一郎は、ゆきが行ってしまった部屋で天井を見ながら思った…
ゆきの気持ちは、冨岡さんに向いてしまったのかな?
昨日いくら抱いても、なぜか僕は虚しかった…
でも、君を手放すなんて考えられないよ…
お願いします…神様…僕からゆきを取り上げないで…
僕の全てなんだ…
ゆきが…僕の…
‐‐‐‐
義勇の屋敷までの道中ゆきは、どんな顔をして義勇に会ったらいいのか悩んでいた。
この竹林を抜けるともう着いちゃう…
やけに、鼓動が速くなる…
門が見えて来た…
ゆきは、深呼吸して屋敷の中に入った。
「あっ!ゆき様」
いつも私の世話をしてくれていた女性の隠が私に気づいて来てくれた。
「婚約おめでとうございます!この屋敷に居ないのは淋しいですが、こうやって稽古に来てくださるんですね」
「いや、まだ…正式に婚約は決まったわけじゃ…」
その時奥から義勇がこちらに歩いてきた…