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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第53章 十二月の夜〜冨岡義勇【微R】


翌日

今日は、稽古も任務もない休息日になっていた。

「ゆきもしよかったら今日街に甘味でも食べに行かない?」

隊士の三田に、ゆきは誘われた。

気分転換にもなるしと思いゆきは承諾した。



義勇は、部屋で身支度をした後ゆきの部屋に向かったその時隊士の一人が声をかけてきた。

「柱もしかして継子様の所に行かれるんですか?」

義勇は、バツが悪そうにしてそれを否定した。

「い、いや。違う」

「ならよかったです。ゆきは街に行っていませんよ」

「街に?」

「はい。三田と出かけていきましたよ」

最近気には、なっていた…あの隊士と仲が良いことを…

俺は、またどう接したらいいかわからずゆきと会話しなくなっていた。

ゆきは、時透のところにも通わなくなった。


‐‐‐‐‐

「三田さん面白い!」

ゆきは、あんみつを食べながら大笑いしていた。
久しぶりに、笑った…こんなにも
三田さんと居ると飾らなくていい楽しい…
自然な自分でいれる。

街もぶらぶらした。すると昨日義勇と任務で歩いた通りに出た。

「三田さん昨日ね可愛いお洋服みつけたんだ〜」

「ん?どれ?」

「あそこに飾ってあるワンピース!昨日任務の時に見て一目惚れしたの。」

ニコニコと微笑むゆきを、可愛いなと三田は思っていた。


義勇は、なかなか帰って来ないゆきと隊士が気になって仕方なかった。

休息日なのに無駄に庭でずっと素振りをしていた。

雪がチラついてきた時に声がしてきた…ゆきが帰ってきたみたいだった。

「えーすごい良いよ!似合ってる」
「やだ、恥ずかしいよ…」

何やら隊士達が、集まって騒がしかった。

義勇が、そちらの方を見に行った。

「あっ!柱見てください!ゆきを」

目の前のゆきは、隊服ではなく真っ白な洋服を着ていた…。

街に居る若者や良家の娘などが着飾るような洋服で、その姿が可愛く…綺麗で…
俺の胸が、ときめいているのがわかった…。

ドキドキする…。

言葉が出ないほど綺麗で、可愛い…。

「早く隊服に着替えろ」

心にも無い事を言ってしまった


「着替えてきます…」

三田は、走って部屋に戻るゆきを心配そうに眺めていた




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