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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第50章 嫉妬の果て〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


義勇は、怯えるゆきを見てハッとした。すぐに、手の力を緩めた。

「とにかく時透と会うのは良いが外泊はだめだ。」

そう言い残しゆきの部屋を出て行った。


「柱!?こんな所にいらっしゃったんですか?」

ゆずが、息を切らせて義勇の所に来た。

「さっきまで、霞柱様がいらしてて柱を探してたんですよ…もうお帰りになられましたが」

時透が、付いてきていたのか…?


次の日〜〜

ゆきは、朝から調子が悪かった。風邪を引いた感じがしていた。

屋敷の周りを、体力作りの為に走っている時にとうとう倒れてしまった。

幸い隊士の一人が近くを走っていたので、それに気づいて屋敷の中に運んできた。

義勇は、自室で書き物をしていた。

「柱!ご報告があります。継子様が熱を出し体力作りの訓練の途中に倒れました。」

義勇は、筆を置き慌ててゆきの部屋へと駆けつけた。

ふすまを、開けると火照った顔で、布団に寝かされているゆきの姿が目に入った。

水の入った桶を持ち、あの隠が部屋の中に居た。

「待て…お前が看病するのか?」

「はい…駄目ですか?必要以上に接触は致しません。」

手ぬぐいを水に浸け絞りながら隠は、言った。

その時ゆきは、少し目を開いた。

「…んっ…。」

「ゆき様?大丈夫ですか?汗びっしょりですよ」

「暑い…」

ゆきに、目をやると汗びっしょりだった。

「体を拭きましょうね」

隠のその言葉に、義勇は反応した。

「やはり、俺が看病するからお前は下がれ」

あっさりと隠は、義勇に追いやられた。

ゆきは、ぼーっとして半分夢うつつだった。

昨日の夜…無一郎くんの屋敷から戻る時寒くて…ちょっと体調悪いなって思っていただけなのに…

今は、しんどくて…よくわからない…薄れる意識の中

誰かがおでこ冷やしてくれてる…多分…隠の田中さんだと思う

虚ろな目でゆきが俺を見てきている。

「体を拭いたほうが熱が逃げて楽になると思うがどうする?」


田中さんが、私の体を拭くって言ってる…嫌だ…どうしよう…絶対に嫌だ…

「大丈夫で…す。」

俺の事が嫌なのか…女性の隠にでも頼もうか?

「誰ならいい?」

「……義勇さん…ならいいです。」

義勇の思考が止まった。






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