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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第50章 嫉妬の果て〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


無一郎は、銀子の声に構わずゆきにくちづけをした。

「無一郎伝言ヨ!水柱カラヨ!」

面倒くさそうに、ゆきを膝の上で抱いたままふすまを開けた。

「見ての通り取込み中なんだけど…」

銀子は、羽で目を隠しながら言った。

「ゆきハ、スグに帰っテクルヨウニダッテ!」



義勇の屋敷では、ゆずが仲間の隊士と噂話をしていた。

「ゆず今日の任務柱と二人きりどうだった?」

「うん。鬼は結局遭遇しなかったんだけど…緊張した」

「継子のあの子じゃなくて、ゆずを指名してくるってとこが、ゆず気に入られてるよね?」

「そんなでもw」

ゆずは、仲間の隊士を手招きで呼んで耳元で話した。

「あの継子ほんとうに霞柱と出来てるみたいよ。今日霞柱の屋敷に泊まるって話を聞いたのよ」

「えー!?ホントに?」

「霞柱の鴉が言いに来て…でも柱が、急に怒り出して…帰って来いって」

「当然よ!継子の分際で外泊なんて!」

「それから…」

ゆずの会話が、急に止まった…。

「何よ急に黙っちゃって?」



   「君達とってもムカつくんだけど?」

隊士が、後ろを振り向くと無一郎とゆきが立っていた。

「か、か霞柱!?」

 「君達もしかしてゆきに意地悪してるんじゃない?」

ゆずが、慌てて弁解した。

「とんでもないです。いつも稽古で参考にさせてもらってます!」

「ふーん…柱の部屋に案内してくれない?」

無一郎の発言にゆきが驚いた。

「無一郎くん!?いいよ義勇さんのとこに行かなくても!」

「いや…柱同士の会話するだけだから」

無一郎は、ゆずの後を付いて行った。

義勇の部屋の前に着き、ゆずが声をかけた。

「あの…柱…霞柱様がお見えです。」

中から返事がなかった。

「あれ?どこに行ったのかしら?」


一方ゆきは、部屋に戻って来た。

ふすまを開いた先に、義勇が立っていた。

「し、師範!?びっくりしました…」

ゆきは、いきなり両手首を掴まれた。そのまま壁際に押し付けられた。

「これから外泊は許さない」

冷たい声で言われた…。目が真剣でとても怖かった。

「は、はい」

距離が近いし、手首をおさえる力も強くて痛かった。

怖い…思わずゆきは、謝った。

「ごめんなさい…」

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