第50章 嫉妬の果て〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】
俺はいったい何をしたいんだ…
嫉妬で狂いそうだから、いっそ楽になるかも?と思い
ずっと素っ気なくしていた…いや、正直お前に腹を立てていた。
お門違いな事なのにな…
自分に振り向いてくれない、あいつに夢中なお前に
愛おしさが、いつしか腹ただしさに変わろうとしていた自分を制御するために、無視していたんだ…
だが、そんな事したらもっと気持ちが離れていくと考えればわかるのに…
俺はこの【恋】と言うものがどうやら苦手らしい
お前と初めて会ってからずっと空回りしている
剣術と違いどうして良いのやらわからない…
【恋】と言うものは鍛錬しても俺には、どうにもならないらしい…
寝ぼけながら呼ばれた声が忘れられない
《ぎゆう》
お前に呼び捨てにされると俺の胸は高鳴る…