第48章 君の感触〜時透無一郎【R強強】
障子やふすまで隔てられているだけの空間にゆきの声が響き渡る…
屋敷に常駐している隠は、機転を利かせなるべく無一郎の部屋に近づかないようにはしている。
だいたい何をしているかは察しがつくからだった。
「あっ…んっ…ん…はっ…あんっ」
無一郎くんの汗が、私の素肌に時々落ちてくる…。
荒い息遣いで、私の体を揺らす…。
「声がすごいね…今日」
「えっ?」 「ん…っ…あっ…あっ…」
ゆきは、慌てて手で口を塞いだ。
「いいよ…聞かせてよ…ただ他の隊士や隠に聞こえるのは嫌だなぁ」
手で口を塞いだまま声を我慢しながらゆきは、無一郎の話を聞いた。
「こんなかわいい声を他の男に聞かれるのが耐えられない」
無一郎は、なおもゆきを揺するように突き続けている。
そろそろゆきが、快楽の頂点に達しようとしているのがわかったので無一郎は、すっとゆきから熱くなったものを抜いた。
「…えっ?む、むいちろう…くん?」
「君がいきそうだったから抜いた…」
ゆきは、恥ずかしくなって目を逸らした。
「今度はうつ伏せになって…お尻を突き上げて…」
ゆきは、無一郎に誘導されながらうつ伏せになった。
「お尻をもっと僕の腰に寄せてよ」
そう言いながら無一郎は、腰を持ち膝立ちしている自身の下半身にゆきのお尻を引き寄せた。
そしてゆっくりとまた入ってきた。
ゆきは、体を逸らせて悶えた…。声が出ないようにゆきは、床に両肘をついて口元を抑えた。
「う…っあっ…んっ…」
ゆきの声の大きさを抑えたせいで、部屋中に水を含んだようないやらしい音が響き渡る…。
無一郎は、ゆきの体を後ろから抱きしめ両胸を鷲掴みにして先を刺激した。
体を起こされたゆきは、無一郎にもたれる感じで寄りかかった。
その体勢のまま一気に無一郎は、突いた。
「あっ…あん…あっ」
「ゆき…ぼ、ぼく…も…そろそろ」
無一郎の腰が快楽の頂点に達したいが為に、容赦なくゆきを突く…。
無一郎は、達する瞬間ゆきの顔を自分に向けくちづけを落とした…。
同時に、無一郎のゆきへの愛が中に出された。
ゆきは、布団に倒れた…