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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第47章 師範と継子〜冨岡義勇


翌日

ゆきは、いつも通り朝食の準備のお手伝いに台所へ現れた。

あの隠が、驚いた表情で見ていた…。

「あ、あの…昨日はごめんなさい。お手伝いさせてください」

「僕こそゆき様に気持ちを押し付けてすみませんでした」



義勇は、台所を覗いたゆきが手伝いをしている姿が見えた。

「まだ若干体が震えてるじゃないか?無理しているな…」

ゆきは、自分が勘違いしていたのに隠に申し訳ないと感じて、普段通り朝食のお手伝いに無理に来ていた。
まだ男性が近くにいると震えが出るのは治ってはいない…。

「おはよう」

義勇が、後ろからゆきの震える手を掴んだ

「し、師範?」

「朝食の手伝いはもういい。食事の前に朝の散歩に行くぞ」





‐‐‐‐‐‐‐

「あの隠に悪いと思って手伝いをしたのか?」

義勇が、少し前を歩きながら聞いてきた。

「はい…私の勝手な勘違いで悪者にしちゃったので」

「時透も…勘違いしたままだな」

ゆきの足の動きが止まった。

「…」

「俺から話そうか?」

ゆきは、困った顔をして下を向いた…。

「また私から気持ちが離れちゃう気がします。」

義勇は、ゆきの顔を覗き込んだ。

「俺では駄目なのか?」

ゆきは、義勇の顔を見た…

「義勇さんは、私の師範です。無一郎くんは…私の好きな人です…」

義勇は、ゆきの頭をポンポンと撫でた。

今すごく胸が痛くなった。きっぱり線を引かれたように感じた。
だけど、もう無理だ…引き返せない…


「俺は、時透とお前が何回体を重ねようが気が狂いそうなくらい嫉妬はするがお前が俺の所に来たいと言うなら喜んで受け入れる。俺はそれ程までに、お前しか見えていない。」

何で、そんなことばかり言うの?義勇さん…何でそんなに私に沢山の愛をくれるの?

青く澄んだ綺麗な瞳…

こんな私のどこがいいの?


「今日から稽古を再開する。屋敷に戻ろう」


無口だった義勇さんが、私に思いのままをよく話すようになってきた。

師範と継子の関係が、どんどん変わっていくような気がしていた。







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