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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第40章 狂った夜〜時透無一郎 冨岡義勇【R18強】


「時透…?狂ったのか?」

無一郎は、ゆきの髪を撫でながら義勇の事を見た。

「冨岡さんこそ、もうすぐ僕が屋敷に戻って来ること知っていて今さっき何をしようとしていたの?」

「……」

「何も言えないじゃないですか?」

ゆきは、無一郎から逃れ開かれた浴衣の前を直した。

「も、もう二人とも出て行って!!」

ゆきが、目に涙を溜めてそう言い放った。

無一郎は、心が痛んだ…だけど、だけど、僕だって傷ついている。

帰って来たら君が男と抱き合ってるなんて…。どんな罰だよ…

「君だけ傷ついているような顔しないで」

無一郎が、無表情でじっとゆきを見ている。

「時透、これは俺が勝手にした事だゆきに落ち度はない」

そうやって、冨岡さんはいつもゆきを庇う。僕に詰め寄られてぎりぎりに、なった時にいつも助ける。

無一郎は、すっと立ち上がった…

「また後で来るから…」

そう言い残し部屋から出て行った。

部屋には、まだ義勇が残っていた…。

「ゆき…」

ゆきは、微かに震えていた。

「大丈夫か?」

義勇が、ゆきに近づき触れようとした。

「義勇さんも、出て行って」


〜〜〜

廊下に出ると、何やらざわざわしていた。隊士達が、あたふたしていた。

「何かあったのか?」

近くの隊士に尋ねた。

「あっ!水柱様!良かった…止めてください!」

「何を?」

「霞柱様です!」

騒ぎの間をぬって義勇が、廊下を進んでいった。

五人の隊士が、庭で無一郎と手合せをしていた。

手合せと言うか、無一郎に歯が立たずやられっぱなしだった。

「君達噂話する暇があればもっと鍛錬しなよ?弱すぎ」

それでも、お構いなく無一郎は手合せを続ける。

「ほらぁ早く立ちなよ。君達五人居るんだよ?」

隊士達は、泣きながら地面に伏せて土下座をしている。

それでも、無一郎は容赦なかった。


「時透!もう辞めろ!」

義勇が、割って入った。

無一郎は、チラッと義勇を見て持っていた竹刀を地面に置いた。

「誰か、なおしておいて。お風呂入ってくる」

無一郎は、そのまま歩いて行った。

隊士の、一人が義勇の元にふらふらしながら来た。

「あの自分達、柱と継子の子の噂話していて…すみませんでした!」



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