第40章 狂った夜〜時透無一郎 冨岡義勇【R18強】
「一体どう言う事だ?」
その隊士は、言いにくそうにして中々言わない…
近くに居た別の隊士が、義勇に話した。
「言いにくいのですが、お許しを…隠が、水柱様と霞柱様それに、継子のゆき様の事を噂しておりまして…それを聞いたこの者達が、面白可笑しく御三方の事を話していまして、それを霞柱様がお聞きになり…この有様です…」
義勇は、無一郎にやられた隊士達を見た。
みんな土下座して、震えていた。
「今日は、お前達五人は警備の任務は無理だから帰れ…」
隠達が、五人を連れて屋敷から出て行った。
「警備の人数が、だいぶ少ないが鬼も出る様子がないので、この人数で警備に当たってくれ」
義勇の的確な指示に、隊士は素直に従った。
〜〜〜
そして、警備の人数も減り静かに、夜の帳が下りた。
屋敷には、義勇 無一郎 ゆきの三人…
三人を狂わす夜は今から始まろうとしていた。
〜〜〜
無一郎は、お風呂から上がり真っ直ぐにゆきの部屋へと向かっていた…。
そうでは、無かった…義勇の居る客間に向かっていた。
ふすま越しに、無一郎は義勇を呼んだ。
「冨岡さん?入りますよ」
…………。
返事がなかった…。まさか居ないのか?
ふすまを、開けた… 居なかった…
流石に、ゆきのところに行ってないよね?無一郎は、少し不安になったが「まさか…」と思いゆきの部屋に向かった…。
部屋に、近づいて行くと何やら声が聞こえてきた…
「……!?」
「ゆきと冨岡さんの声だ…」
〜〜〜
「義勇さん、本当に自分の部屋に戻ってください…」
「警備の人数が、減ったので俺が一緒にいる。」
「大丈夫です!無一郎くんが後で来るって言ってたし…」
「…。俺の任務はお前を守る事だ。だから此処に居る。」
「はぁ…もう、義勇さん…」
「そんなに、居たいならどうぞご自由に…いいですよ?僕は…」
無一郎が、ふすまを開いて入ってきた。
「冨岡さんが、気にならないならどうぞ居てください」
同じ屋敷に居るのに他の男にお前が抱かれるなて、俺は耐えられない…
だからせめて、同じ部屋で三人で居れば今日だけでも、時透が、お前に触れることが無いだろうと思い…こんな提案をしたんだ…。
「三人で寝ましょうよ。冨岡さん」