• テキストサイズ

鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第39章 加速する想い〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


自身の屋敷の中だけならスカートの隊服を、着るのを無一郎は許可してくれた。


そう言えば昔…。

ゆきが、最終選別から戻って来て晴れて鬼殺隊員になり無一郎の継子になれた日。



‐‐‐‐‐

「何その隊服!?」

「今隠の方から渡されました。」

「駄目だよ。短すぎる、ズボンに変えてもらって」

「えっ…これがいいです」

「君は何のため鬼殺隊になったの?」

そう言われて、今の隊服におさまっていたのだった。

‐‐‐‐‐‐‐

「カァカァー」

義勇は、鎹鴉から稽古に来れないと連絡を受けた。

と、同時に今日の無一郎の屋敷の警備の担当が自分だと別の鎹鴉から連絡を受けた。



ゆきは、稽古に行けないので警備に来ている隠達に混ざって屋敷の周りの草むしりをしていた。

「継子様にこんな事手伝わせたら叱られます」

「いいの。稽古に行けないし…手伝わせて下さい」

すると、誰かに腕を掴まれ立たされた。

「何してるの?」

無一郎だった…。

「あの…草むしりのお手伝いを…」

「そんなのいいから、僕が稽古付けてあげる」

「え!?ほんとですか?」

無一郎が道場に向かって歩く後ろを、ゆきはついて行った。

「お願いします!」

二人きりの広い道場…まだ無一郎の継子の頃よく稽古したことを思い出した。

無一郎が目の前で木刀を持って立っている。ゆきが、木刀を構えようとした時…

すっと手の内から木刀が、消えた…消えたのではなく無一郎に取られていた。

「む、無一郎くん?」

そして無一郎が、後ろから抱きしめてきた。

「どうしたんですか?」

「で、いつも稽古はどんな感じなの?」

「え?」

無一郎は、後ろから回した手で胸を掴んだ。

「冨岡さんとこんな稽古してるんでしょ?」

「ち、違います…きちんと稽古を…」

無一郎は、ゆきの太ももにも手を這わした。

「あの…無一郎くん?隠の人とか来たら…見られちゃうよ」

「何言ってるの?冨岡さんとはしているくせに」

「ほんとに、いつもきちんと稽古しています」

無一郎が、耳をぺろっと舐めてきた。

「あっ…」

「稽古付けるだけじゃあんなに君の香りは移らないよ。」

無一郎は、ゆきを向き合うように自分に向けてまたきつく抱きしめた。







/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp