第35章 疑い〜時透無一郎 冨岡義勇【R18】
髪に触れた。
「いつもゆきからするこの香り好きなんだ…酔いそう…」
昨日と態度が違うのでゆきは戸惑った
まさか無一郎が寝ていた自分を部屋に連れて行くとは想像もしなかったからだ。
「あの…凛はどうするんです?」
「昨晩に、家に帰るように言ったよ」
それから二人は身支度をして居間へと行った。
凛は普通に朝ごはんを準備していた。「無一郎くんおはよう!食べて食べて」
いつも通りすぎて無一郎は、調子が狂ってしまった。
太陽みたいな笑顔を僕に向けてくる…。昨日唐突に明日帰れと言ったのに、ご飯を作って無邪気に僕に笑顔をくれる。
僕はこの子を手放せるの?
ゆきには冨岡さんの影がいつも纏わりついている。
正直ゆきがいつ冨岡さんに心変わりするかわからない…。
ゆきside〜
凛を見つめる無一郎くんの目は愛おしい者を見ている優しい目だと思う…
無一郎くんが私をみる目はどこか男を感じる目…体を求めるそんな目だと思った…。