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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第34章 それぞれの想い〜冨岡義勇 時透無一郎


「義勇さん…んっ口づけ以上になってます…」

隊服をたくし上げられブラウスの中に手が入ってきていた。

「ほんとに辞めてくださっ…」

義勇さん胸を触ってる…ほんとに…こんなのだめ

「少しだけ…この後時透の所に送るから」

ドンドンドン

外から門を叩く音がした。

「義勇さん誰か来ましたよ!」

義勇は、乱れた羽織を直して部屋を出て行った。

ゆきは、安堵の息を吐いた。隊服を着直してすぐだった。

「何してるの?」

部屋の入り口に無一郎が立っていた。

「え?無一郎く…ん」

「何してるの?こんな所に来て」

「あの…」

ゆきが困っていると義勇が部屋に入ってきた。

「一人で歩いていたので俺が少し休むように言ってここで休ませていた。傷も痛むと思ってな」

義勇さん…助けてくれた。

「本当なの?ゆき」

「うん。」

無一郎は、少し疑ったが言葉を信じた。

「冨岡さんありがとうございます 連れて帰りますね」

「あぁ気を付けて」

無一郎が先に部屋を出た。後をついて出るゆきの手を義勇は掴んだ。

ゆきは、驚いて顔を見た。義勇は表情を変えずにぎゅっと握ってすぐに離した。

すごく胸が苦しくなった…。 義勇さん…。私すごくずるいですよね…



少し前を走る無一郎くん…
早くて追いつかない一言も口も聞いていない。
ゆきは、傷も痛み息切れして止まってしまった。

すると無一郎がすぐに戻って来て無言でゆきをおんぶして走り出した。

屋敷に着いたのは日が暮れてからだった。

屋敷に入ると凛が食事の用意をしていた。

「おかえりなさい!食事できてるよ無一郎くん」

明るく屈託の無い笑顔、少し幼さが残るその顔は無一郎くんとやはりお似合いだ…

私は黙って部屋に戻った。ご飯なんか一緒に食べたくなかった。

私は今日何してるんだろう…都合よく義勇さんに甘えて、無一郎くんに付いて帰ってきたら仲良い姿見て悲しくなって…

馬鹿だよ…疲れたなぁ…

いつの間にか畳の上で涙を流しながら眠ってしまった。

こんな所で眠ったら風邪引くかもしれないなぁ…でも、もういいよどうでも…

そんな事を考えながら眠っていた…。

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