第1章 恋心~時透無一郎【微R18】
今日もゆきは、師範である時透無一郎に彼の屋敷の中庭で、稽古をつけてもらっていた。
ゆきは、時透無一郎の継子である。
「もう疲れたの?ブレブレだよ」
「まだいけます!」
無一郎は、普段から表情を変えず口数も少ない…。
そして過去の記憶がないのと、物事を覚えている事が出来ない…
パーン///
無一郎の一撃で、竹刀が宙を飛んでいきバランスを崩したゆきが地面に顔面から倒れそうになった。
その瞬間
誰かに優しく抱き抱えられた。ふと顔を見ると…
「水柱様!!!」
ゆきが、密かに焦がれている相手
水柱の冨岡義勇だった。
「大丈夫か?」
優しい声に胸が、高鳴るのがわかる…。
心臓が…破裂しそうになる。
ゆきの表情が赤く染まる。
そんなゆきの様子の変化を、無一郎は見逃さなかった。
無一郎は、愛想無く義勇に言った
「えっと…誰だっけ?あっ…そうだ…冨岡さん何ですか?」
「少し用事があって来た」
無一郎は、顔を真っ赤にしたゆきを見ながらわざと、義勇がいる前で言い放った。
「ゆき先に部屋に戻っていて、後で行くから。それと…今夜いつものあれやってね」
ゆきの義勇に向ける表情が、なんだかとても熱っぽくて、気に食わなかったからだった。
無一郎の言葉を聞くと同時にゆきの表情が少し曇った…。