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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第33章 十四歳と一九歳〜時透無一郎 【R18】


無一郎くんにこの想いを伝えたい…。伝えたいよ…。どうやって?

ゆきの体が勝手に動いていた。

無一郎の頬を両手で持って口づけた。自分からする口づけは、ぎこちないが愛を届けたかった。

無一郎は、驚いてゆきを見つめていた。

そのまま無一郎の手を引いてベッドに招いた。無一郎もされるがまま従った。

無一郎の着ている浴衣の帯紐を解いた。そして自らの帯紐も解き浴衣を脱いだ…。
綺麗な白い肌胸が現れる…鬼に傷つけられた傷が痛々しいが無一郎の体は熱く反応する。

いつも自分がゆきを欲しがるのに、今はゆきが僕を…?

ゆきの手が僕の胸元からゆっくり撫でるように下に伸びていくだけど慣れてないから手が震えていた。
一生懸命頑張っているのが伝わってきた。
無一郎は、ゆきの手を掴んで止めた。

「無理してるでしょ?」

ゆきは、真っ赤になって目をウルウルさせて僕を見つめてきた。

声が出ないから唇だけ動かしている。

「だ.い.す.き」

何も体にまとわずに、目を潤まして僕に必死に伝えてくれる…。

胸がいっぱいになった。脱いだ浴衣を肩からかけてくるんであげた。

そして抱きしめた…。

「だいすきって言ってくれたの?ありがとう」

無一郎も浴衣を着直した。そしてゆきをベッドにきちんと寝かしてあげた。

「まだ血鬼術が解けてないから安静にしておこうね。それから…凛には明日帰ってもらう」

ゆきは、涙をスッと流した。嬉しかったからだった。

「また明日の朝会いに来るね、いい子で寝ていてね。隣の部屋だから何かあったら来ていいから」

部屋から出ようとする無一郎の浴衣を掴んだ。

「どうしたの?」

ゆきは、布団を開いて隣をトントンと叩いた。

「一緒に寝たいの?」

ゆきは、頷く。

無一郎は、迷いながらも隣に入ってきた。

「今夜は何もしないから…抱きしめて寝るだけにする」

ゆきは、頷いて無一郎に抱きついた。少ししてすぐにゆきの寝息が聞こえてきた。安心した顔で眠っていた。
それが無一郎は嬉しかった。ただ、無一郎は大好きなゆきが密着しているので全然眠ることが出来ずにいた。






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