第4章 愛か情か〜冨岡義勇、時透無一郎
屋敷に戻ると、凛の楽しそうな笑い声が響いていた。
見ると義勇が屋敷に来ていた。
「あっゆきお姉様。冨岡さんがお姉様に会いにいらっしゃってますよ」
ずっとずっと会いたかった義勇さん。目の前に居る、、、。
「お久しぶりです。どうぞ私の部屋に、、、」
と言いかけたと同時に
「何の用ですか?まずは僕が伺います。」
無一郎がゆきの後ろに立っていた。
「いや、継子の件で来た」
「あー。」
今夜は、無一郎、義勇、ゆき、凛で夕食を共にする事になった。
沈黙が流れる中凛が、また一人楽しそうに話しているが空回りで、他の三人の空気は重いままだった。
「そうだ。冨岡さんゆきに色々と稽古つけて頂きありがとうございます。」
「ああ。ゆきは筋がある」
「どうでした?またしたいと思いましたか?稽古」
「出来れば、継子に迎えたい」
義勇と目があった。私を継子に迎えたいの、、、?義勇さん、、、。
なりたいな継子に、、、
「冨岡さん継子にしてゆきの身体をどうしたいんですか?」
「ちょっと、師範!!」
「時透こそ、大事にしてるのか?思うがままに求めてないのか?」
「っ、、、どう言う意味です」
「そのままだ」
ゆきの目から涙がポロポロ落ちた。あの日の出来事が頭に鮮明に思い出された。
あの日、師範に初めてを取られた日の事を。
そしてあの痛みを…思い出した。