第30章 霞が消える時〜時透無一郎 冨岡義勇【R18】
「布とお湯を直してきますね」
ゆきは、部屋から出ていってしまった。
ゆきなんだか僕に素っ気ないな…。あー体中痛いややっぱり、夜になり熱も上がってきたな…。
いつの間にか無一郎は眠っていた。
夜中に無一郎は、寒気で目が覚めた。ゆきがお腹の辺りに伏せて眠っていた。
「ゆき、ゆき…」
無一郎の声で目が覚めた。
「ん…?どうしました?」
高熱で寒気がしている僕はゆきを呼んだゆきを見ると、蝶屋敷に泊まってくれるらしく隊服ではなく寝る時の浴衣姿だった。
「寒気がするから隣に来て」
ゆきは、無一郎の隣にいった。触れると体が冷たかった。
すぐに無一郎は、ゆきに抱きついてきた。
「温かい」
ゆきは、無一郎を抱きしめて背中をトントンしてあげた。
長い髪に綺麗な横顔、まだ14歳だから幼さが残る。だけど体は14歳に思えない程たくましい…。
無一郎は、安心したのか寝息を立てていた。ゆきも無一郎と共に眠りについた。
〜〜〜
義勇は、寝れない夜をまた過ごしていた。ゆきから渡された里で買ってあげた手鏡をずっと見ていた。
手鏡を持って嬉しそうな顔をするゆきの顔が思い浮かぶ度に胸が締め付けられた。
「ゆきは今時透の所に居るんだろうな…」
〜〜〜
朝方、熱が下ってきた無一郎が目を覚ました。ふと隣を見るとゆきがすやすや眠っていた。
顔を見たくて無一郎は、体をゆきの方に向けた。
頬に触れた。そのまま手を首に下ろした。我慢できず浴衣の間から手を入れた。
柔らかい胸に手がいった。優しく揉んでいるうちに先の方が硬くピンと立つのがわかった。ゆきはまだ寝息を立てていた。
無一郎は、ゆきを仰向けにして自分は、体が痛かったが上から組み敷いた。
浴衣の胸元を開いた。無一郎は目を疑った…。
薄くだが、赤い跡が首筋、胸元、お腹辺りにまであった。
すぐに勘ぐった。
「クソ…俺を舐めてるのか?」