第29章 二人だけの秘密〜冨岡義勇 不死川実弥【R18強】
まだ俺のものがゆきに入ったままになっている。
俺の身体に倒れ込んでぐったりしている。もう抜く気力もなく座り込む形で俺の上に乗っているから奥にまでしっかりと入っている。
今度はゆきの体を前後ろに細かく揺すってやった。また気持ちいいみたいで、喘ぎ声を出してきた。
「あっあっあっ…」
体をまた反らして悶えている。
「もう本当に…やめっ…」
俺に喘いでいる声を聞かせたくないのか両手で自分の口を抑えて声を押し殺している。
その行動が俺をもっと激しく熱く燃え上がらせるのをゆきは知らない。
義勇がそろそろ果てそうなその時玄関から物音がした…
ぐったりしたゆきを、横にした後に義勇は浴衣を身に着けた。
情事の途中を邪魔されて不愉快になったが、物音がした玄関に向かった。
夜は明けて空はすでに明るくなりつつあった。
戸を開けた先には不死川が立っていた。
「やっぱり居た!お前急な任務って嘘だろ?」
「さっき帰ってきた。」
「うそつけ!」
冨岡どうも様子が変だよな…
「ゆき居るだろ?連れて帰るわ」
「駄目だ。」
「はぁ?任務さっきまでなら疲れてるだろうから今日の稽古はなしだ」
不死川が勝手にズカズカと中に入ってきた。
「おい!不死川待て!勝手に入るな!」
「ゆき!?ゆき?」
不死川は、ふすまを開いた。
そこには…。裸で横たわるゆきの姿があった。
綺麗な身体には、赤い跡が首筋、胸、お腹に広がっていた。
閉じている目の端からは、涙が流れていた。
白い肌なので赤い跡が生々しくて…。そしてゆきは、色っぽく艶やかでひと目で情事の後の状況だと理解した。
「と、冨岡お前…何を…」
義勇は、身体をこれ以上不死川に見られぬように浴衣をさっとゆきの上に被せた。
「見ての通りだ」
不死川は、言葉が出てこなかった。
「こんな状態なのでまだお前の屋敷には帰せない」
「お前らいったいどーなってんだ…」
不死川は、またゆきの方へ目をやった。泣き腫らした目をしていた。
「これは、同意の上でなのか?」
「…不死川に答える筋合いはない。ゆきが気がつく前に早く帰ってくれないか?」