第28章 不死川実弥と冨岡義勇〜不死川実弥 冨岡義勇【R18】
「何故こんな夜が明けると同時頃に来た?お前が不死川の屋敷を出た時間は暗かっただろ?鬼が出るかもしれないのに危険だろう」
ゆきは、我慢してた涙が義勇の言葉により一気に溢れた。
「どうした?何があった?」
義勇が涙を親指で拭ってくれる。その行動にゆきはもっと涙が出た。
無一郎も近くにおらず不安で、今頼れるのは義勇だけだからだった。
「あっ、あの昨日…不死川さんに…あの…その…」
「なんだ?不死川が何をした?」
「あの…その…」
「はっきり言え!!」
真剣に見てくる義勇の圧が凄かった。
「…口づけされました…」
「えっ………!?」
「そ、それで怖くなって…気がついたらここに向かっていました。」
義勇は、頭に血が登った。不死川に心底嫉妬心が生まれた。
「俺がその口づけ無効にしてやろう」
義勇は、ゆきに深く口づけをした.角度を一回二回三回と変えゆきの唇を味わうように堪能した。
舌も絡めた。遠慮がちに動かないゆきの舌に義勇は自身の舌を執拗に絡めた。
少し唇を離すとお互いの唾液が糸のように伸びる。頭で無一郎の事を思いながらも、今されている口づけに酔いしれている自分がいる。
まだ口づけは、終わらない舌を絡めながら義勇の手はゆきの体を這うように撫でていく。
ゆきは、このままでは、いけないと思い義勇の口づけから顔を横に反らし逃れた。
口元にお互いの唾液が残っている。それを義勇は片手で拭った。
「不死川の口づけの感触は消えたか?」
「…。」
ゆきは、無一郎への罪悪感で返事を返せずにいた。
「…ゆき…俺じゃなくて時透が良かったか?」
そんな悲しい目で私を見つめて言わないで…。義勇さん…。
「とにかくもう少し眠ろう…。何もしないからその隊服の上だけ脱げ寝るのに邪魔だ」
そう言うと同時に、義勇がボタンを外しはじめてすぐに脱がされた。
ブラウス姿になったゆきを義勇は後ろから抱きしめた。
「正面から抱いているとまた口づけしたくなる」
背後から耳元でそう囁かれた。義勇さんの吐息が耳元にかかる。
無一郎くんの事が頭にあるのに……。体が勝手に反応しちゃう…。
義勇さんに何度も抱かれてるから体がその時の快楽を覚えている。