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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第25章 刀鍛冶の里〜無一郎の到着 時透無一郎 冨岡義勇【R18】


「あの…私は時透さんとどう言う関係だったんですか?」

真剣な顔でゆきが訪ねてくる。

「思い出せない?まだ?」

「…はい。でもよく時透さんの顔が浮かぶ時があるんです。」

無一郎は、身を乗り出した。

「えっ?そうなの?どんな時?」

「あっ、その…どんな時って…」

無一郎がゆきに詰め寄る。両手をしっかり握ってきた。

「いつ僕を思い浮かべてくれてるの?」

そんなの柱である時透さんに、言えないよ…義勇さんに抱かれる度に時透さんの顔が浮かんでくるなんて…

急に部屋の戸が開いた。

義勇が立っていた。

「師範!?」

無一郎が、怖い表情で義勇を見つめる。

「何ですか?」

「俺も今夜はこの部屋で休む」

無一郎は、耳を疑った。何言ってるのこの人?大丈夫なの?

「ど、どう言う事ですが?この部屋では私一人で休みます!」

無一郎がゆきの、腕を掴んで無表情で言った。

「僕は宿主にこの部屋に案内されたからここで休むだけ。冨岡さんは何でここで寝るの?」

「俺はゆきの師範だから」

無一郎が義勇の前まで歩み寄った。

「では、三人でこの部屋を使いましょう」


部屋の中では、三人とも無言で嫌な雰囲気が漂っていた。

お布団は、三つ並んでひいてもらった。

「僕はゆきの隣で眠りたい」

無一郎がじっと見つめてきた。ゆきをうまい具合に端の布団に誘導して隣りに無一郎が寝転んだ。

義勇も大人しく端の布団に入り部屋の灯りを消した。


ーーーーーーーーーーーーー

真夜中にゆきは、喉が渇き目を覚ました。

時透さんも、師範も寝てるみたい。この部屋はちょっと息苦しいから外の空気を吸いに行こう。
ゆきは、ゆっくり起きて一歩歩いた所で誰かに口を塞がれた。

「……!!?」

義勇だった。そのまま抱きかかえられて部屋から連れ出された。
近くの物置部屋で解放された。

「師範!?どうしたんですか?」

「なぜ、温泉で急に拒んだ?」

義勇が真剣な目で見つめてくる。

「師範は婚約しているし…あんな事だめだと思って…あと…」

「あと?」

「お風呂で無理矢理された記憶がかすかに見えて怖くもなりました。」




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