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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第23章 僕の名前を呼んで〜時透無一郎【R18】


「時透何のようだ?」

無一郎は、二人にゆっくり歩みよった。

「刀鍛冶の里に新しい刀を調整に行くんです」

「そうか、それで何故俺にわざわざ言いに来た?」

無一郎は、表情を変えず続けた。

「ゆきも一緒に行くんですよ」

「ゆきは、俺の継子だ里に行く時は俺が連れていく」

「お館様からまだ鴉が来てないですか?」

無一郎の背後から鴉が飛んできた。

「デンレイーデンレイーゆきハ、カスミバシラ ト トモニ カタナカジノサト デ カタナノチョウセイニ ドウコウセヨ」

「ほらね」

時透さんと一緒に刀鍛冶の里へ…。義勇さんは居ないのか

など頭の中で考えていたら不安になり自然と義勇の羽織をぎゅっと握っていた。

義勇がそれにすぐに気付いた。

俺はもしかしてまだゆきに嫌われていないのか?あきらかに困惑して俺の羽織を掴んでいる…。
ゆきと目が合った。不安そうな目だった。
だが、無情にも時透が俺の腕の中からゆきを奪い取って抱きかかえた。

「すぐにでも里に行きたいのでゆきをもらいますね」

無一郎は、それだけ言ってゆきを抱きかかえて屋敷に戻った。

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「時透さん、もう出発するのですか?」 
「う〜ん。今日はまだ行かない」
「えっ?」
無一郎は、ゆきを優しく降ろしてあげた。

「でもさっきすぐに行くみたいな事を言われてませんでしたか?」

「ああ…冨岡さんと稽古してるように見えなかったからすぐに連れて帰りたかった。」

そう言いながら屋敷の中に入って行った。


夜になりゆきは荷造りをしていた。部屋の引き戸がスーッと開いた。

「明日の準備は終わった?」

無一郎が、戸の前で首を傾げながら見ていた。

「ちょうど終わりました。」

それを、聞くと同時に部屋に入って来てゆきの布団に潜り込んだ。

「何してるんですか?」

ゆきが慌てて聞いた。

「今日も一緒に寝るから」

掛け布団をめくってトントンとおいでと催促した。

「おいでよ早く」

「何の為に一緒に寝るんですか?」

無一郎は、悲しい表情をした。

「思い出さないの?一緒に寝てたこと」

えっ?私が時透さんと一緒に?
一体私は何を忘れてるの











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