第20章 2人とは違う優しさ〜不死川実弥【R18】
「時透!」
義勇が焦った様子で無一郎の元に来た。
「何ですか?」
「今日はゆきは、具合が悪いのか?」
「え?」
見ると義勇は1人だった。
「ゆきは?」
「それは俺が聞きたい。今日稽古に来なかった。」
無一郎の顔色が変わった…。確かに今朝屋敷を出ていく所をみたからだ。
「昨日から様子がおかしかった。泣き腫らした目をしていた。」
凛は鴉からの伝達を、知っていたがわざと知らないフリをして2人の会話を聞いていた。
一方不死川の屋敷〜
解熱剤の効果が出てきていた。ぼんやりした表情でゆきが不死川の事を見ていた。
「大丈夫か?少し熱が下ってきたぞ」
おでこの濡れタオルを何回も替えてくれた。
今度は汗で濡れた服が寒いと言い出した。
「昔兄弟たちも風引くと熱出たあとに寒いって言って着替えさせていたなー」
不死川はふと家族のことを思い出していた。
「そうだ…妹と思って着替えさせよう!」不死川は覚悟を決めて自分の浴衣を用意してきた。
ブラウスは汗でベタベタだった。
「ごめんな…脱がすな…」
ボタンをひとつひとつ外していく…乳房がプルンと現れた。
そのまま抱きかかえてブラウスを全て脱がせた。自分に力無く寄りかかってくるゆきの胸が自分の開いた胸元の素肌の部分に触れる。
自分の体が熱くなるのが、わかった。硬く絞った濡れタオルで背中を拭いてあげた。柔らかい肌だった。
自分から少し体を離し首元も拭いてあげた。
「ご、ごめんな触るぞ」
胸も優しく汗を拭いてあげた。
「ふー。ほんとヤバい…理性保つのキツイな」
その時薄っすらとゆきが目を開いた
誰かが優しく私を抱きかかえてくれている。誰…?
ゆきの手が不死川の頬に伸びてきた。不死川は驚いてタオルを落としてしまった。
自分の唇にゆきが力無く指で触れてくる。
「くそっ我慢できない…」
ゆきを布団に倒して激しく口づけをした。
舌を絡めて何度も角度を変えて口づけをした。自分の胸板にゆきの乳房が触れる度に理性が効かなくなるのがわかった。
だが、不死川は思いとどまって口づけを辞めた。
ゆきは、まだ意識ははっきりとはしていなかったので幸いそのまま寝息を立てていた。
「くそっこんな事誰にも言えねーな…」