第23章 別離
『そんなのっ…、嫌ですよ!!』
「…悪いが、俺の気持ちは変わらない。」
『やだ…っ、待って下さい…!!』
冨岡さんは私の話を聞かず歩き出していて…
突然の別れ話に頭がついていかず
私は去っていく冨岡さんを慌てて追いかけた。
『お願いです…!!
わたしっ…、もっと強くなりますから!!』
「…。」
『冨岡さんが大好きなんです…っ、
だから別れたくなんかないです!!』
必死に自分の気持ちを訴えても
冨岡さんは足を止めてくれなくて…。
そんな冨岡さんを必死に追いかけている私だけど、何故か足が上手く動かず、冨岡さんとの距離がどんどん開いていってしまった。
『やだっ…、別れたくないっ…、
行かないで…、冨岡、さん…っ…』
だいぶ離れた先にいる冨岡さんの背中を見ていたら、悲しみに堪えきれず、私の目から大粒の涙が流れて来た。
『うっ…、うっ……、やだ、よ…、
とみおかさ……』
なんで…?
私は別れたくなんかないのに…。
私は冨岡さんが本当に大好きなのに…。
なんでこんなことになっちゃったの…?
『ふっ、うぅ…ッ、冨岡、さ…っ、』
お願いだから行かないで…、
私のことを…嫌いにならないで…
もう既に私の視界から消えてしまった冨岡さんが去って行った方向を見つめながら
私は地面に座り込んで、ひたすら涙を流していた。
ーーー…