第22章 恐怖
『んぁッ…、ん…、い、やぁ…ッ』
どうしよう…、
何もしていないのに下半身が疼き、湿りを増してる…。
身に纏っている隊服が肌に触れるだけで感じちゃう…。
持っていた刀はもう握ることすらできなくて床に落としてしまい、とても立っていられなくて、ガクッと力が抜けて座り込んでしまった。
「驚いたなァ…、俺の技を直に喰らっても尚
意識を保つとは……、
普通は失神してもおかしくねぇ筈なんだが…」
『はー…っ…、はぁーッ……』
正直言って、私は今にでも意識が飛びそうな状態で…
何とかギリギリ意識を保ってるだけなんだ。
このまま意識を手放したら楽になれるかもしれないけど、それは諦めるのと同じだから……。
こんな最低な毒を使う鬼なんかに負けたくない…、負ける訳にはいかない…。
私は先程と同じ様に
持っているメスで自分の太腿を刺し
痛みでこの発情した体を何とかしようとしたけど
片脚を刺したくらいでは、何の意味もなかった。
『んっ……、あ…ぁッ』
脚だけじゃなくて、肩や腕、手のひらにも
ブスッと何度かメスを突き刺しているのに
発情は全く治ってくれなくて…、
それどころか、自分で与えた痛みすら快感に変わってしまい、体がビクビクと震えるだけだった…。
「残念だったなぁ?
その状態になっちまったら、もう何をしても無駄だぞォ?他の奴を庇ったりしなければ、俺を倒せたかもしれねぇのにな〜ぁ?」
…しょうがないじゃん。
鬼が女性に狙いを定めた時
体が勝手に動いて、絶対守らなきゃって思ったんだから…。
まぁ、私が庇った女性は
鬼に狙われた恐怖で、気を失っちゃったんだけどね。
でもこのまま私が負けたら
捕まってる女性達はいずれ殺される…、
私が庇った意味はなかったのかもしれない…、
鬼への攻撃に集中していた方が良かったのかもしれない…、
私は、判断を間違えちゃったんだ…。