第22章 恐怖
間が悪いとは思いつつも
指令が来た以上、すぐに任務に向かわなければならないわけで…
冨岡さんもそう思っているのか
返事を急かしてくることはなかった。
「任務…、しっかりな。…死ぬなよ。」
『はいっ!じゃあ、また…』
冨岡さんにペコリと頭を下げてから
任務に必要な荷物を取りに行こうと背を向けて歩き出したけど、私はすぐに立ち止まって
見送ってくれている冨岡さんの方へ体の向きを変えた。
『冨岡さんっ!
さっきのお返事、
任務から帰ってきた後で必ずします!
あとしのぶちゃんにも…!
屋敷を出ることになってもいいか聞いてみます!!』
「っ…」
直接言葉にはしてないけど
冨岡さんは私の返事を察してくれたようで驚いているみたいだった。
『じゃあ、いってきます!』
手を何度か振った後、私は再び歩き出し
任務へと向かった。
冨岡さんからの突然のプロポーズが嬉しくて
カヨちゃんに目的地まで案内されながら歩いている最中も、ずっと顔のニヤニヤが止まらない。
これから冨岡さんとの幸せな生活が待ってる…!と意気込んだ私は、気合を入れて任務に向かった。
でも…
まさか今回の任務の後に
幸せの絶頂からどん底に突き落とされることになるなんて…
そんなこと、思ってもみなかった…。