第19章 看護 ✴︎
「本当に……いいのか…?」
冨岡さんのそれは
まるで最終確認のようで…
私は黙ったままコクッと頷いた。
今までにないくらいの緊張で心臓が口から飛び出て来そうになっていると、冨岡さんはサッと立ち上がって
部屋にある押し入れの襖を開けていた。
「布団を敷く、…待ってろ。」
『はい…』
…そうだよね、畳の上だと背中痛くなりそうだし。
冷静な冨岡さんの配慮も嬉しくなって
そんなところも好き…と思っていると
あっという間に、お布団一式が綺麗に敷かれていた。
その早技に驚いていると
冨岡さんは私の元に歩みを進めて来た。
「…怖くないか?」
『は、初めてなので緊張はしてます、けど…
怖くはない…です…』
「俺も緊張してる…。
それに…を壊さないかが心配だ。」
『ふふっ、大丈夫ですよ?
私がこの時代に来てから強くなったの知ってますよね?』
「そうだな…。お前は本当に強くなった。
…だが、覚悟を決めたからと言って
不安な気持ちは抱えているだろうから…」
『…?っ、わっ…』
冨岡さんの話を黙って聞いていると
急に自分の体が浮遊感に包まれていて…
私は冨岡さんの腕でお姫様抱っこをされていて
布団の上に優しく下ろされた。
「できるだけ…優しくする…。」
『は、はい…。よろしくお願いします…』
「……好きだ…」
『私も…だいすき、です…』
冨岡さんの綺麗な青い目に見つめられながら好きって言われると、私はいつもドキドキが止まらなくなって…
冨岡さんへの愛情が爆発しそうなほど
私はもうこの人の事が好きで好きでどうしようもないんだ…。
「今日は…途中で止められないからな?」
『はい…、分かってます…。』
「それともう一つ…確認したい事がある。」
『…?』
私の覚悟は決まったと伝えたはずなのに
他に確認したいことってなんだろう…?
何を聞かれるのか、布団に寝かせられたままの状態で待っていると、私を見下ろしている冨岡さんは小さな声で囁くように話し出した。