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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第18章 憤慨




『ふぅ…、こんなものかな…』



雑巾掛けを行ったことでピカピカになった通路を見て、綺麗なった事で清々しい気分になった私は
近くの部屋に掛けられていた時計が目に入った。





『…。流石にもう…帰ったよね…』




時計の時刻は
冨岡さんが来た時間から、既に3時間は経過してる…。


そんな長い時間、ずっと門の外で待ってるはずがない、と思った私は掃除道具の後片付けをして自室に戻った。




『…はぁ。』




静まり返った部屋に入った途端、無意識にため息が溢れた。




冨岡さんとのこと…


このままじゃ良くないって事は分かってる…。



でも、また好きな人である冨岡さんに怒りをぶつけられたら…と思うと、顔を合わせる勇気が出ない。



気は強くなったけど、精神面ではまだまだ臆病で
弱い自分に嫌気がさしていると、換気のために開けていた窓の外が少し薄暗くなってきていて、ポツポツと音を立てながら、雨が降り始めた。



『あ…、窓閉めなきゃ…』



少しずつ雨の勢いは増していき、サーッと降り始めた雨が部屋の中に入らないよう窓辺に近付くと、

カラスの鳴き声が聞こえて来て、私の部屋の窓辺に降り立った。



私の鎹鴉のカヨちゃんかと思ったけど
鳴き声はカヨちゃんのものではなくて…


そのカラスは私が初めて見る鎹鴉だった。




『…えーっと、雨宿り…ですか…?』

「儂ハ、義勇ノ鴉ダ、寛三郎ト申ス。」

『あ…、そうなんですね…。私に何か御用ですか…?』




何で冨岡さんの鎹鴉が私の所に来たのか不思議に思っていると、カヨちゃんより随分歳をとっている感じの寛三郎さんは、小さな声で話し出した。





「殿…、義勇ハ反省シテイル。」

『え…?』

「ズット…、
殿ガ来ルマデ、門ノ外デ待ッテル…。
雨ガ降リ出シタノニ、動コウトスラシナイ…」

『!?そんな…っ…、もう3時間も経ってるのに…』




嘘でしょ…?


冨岡さん…、本当にずっと外で待ってるの…?


仕事が忙しいっていう
私が適当についた嘘を信じて…、待ち続けてたの…?




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