第18章 憤慨
『いきなりこんなことされて
私は意味が分かりません!!
何に怒ってるのか知りませんけど
今の冨岡さんは……私が好きな冨岡さんじゃない!!』
「っ、…、違うんだ…、俺は…」
『今日はもう帰って下さい!!
今は冨岡さんの顔、見たくないです!!』
「っ…。」
…なんで、私に苛立ってたくせに
そんな悲しそうな顔するの?
泣きたいのは…私の方なのに…。
『仕事があるので、失礼します!!』
冨岡さんの返事を聞かずに
私はプイッと顔を背けて蝶屋敷の中へ戻った。
『…、はぁ……。』
屋敷の中に戻ると無意識にため息が溢れ
先程の冨岡さんの行動を思い出すと…
体がカタカタと震え出した。
怖かった…本当に怖かった…。
あんな風に怒りの感情を露わにしているのは以前にも見たけど、まさかそれが自分に向けられるとは思わなかった。
冨岡さんが怒り出した理由を考えてみたけど
確か…、伊黒さんがどうとか言ってたから…
きっと男の人と2人で出掛けたのが嫌だったのかもしれない…。
でも私はただ
伊黒さんの買い物に付き合っただけなのに
何であんな風に怒られなきゃいけなかったの…?
何で怒り任せに、乱暴に触れてきたの…?
任務でやっと帰って来れて久しぶりに会うことができて、用意しておいた髪を結うための紐も渡したかったのに…。
冨岡さんのした行いを思い出すと
恐怖だけじゃなく、腹立たしく思った私は
その後の蝶屋敷での仕事を
ずっと不機嫌のままこなしていった。
冨岡さんにも伝えたように
あんな乱暴に私を扱う冨岡さんは
私の大好きな冨岡さんじゃない…
ちゃんと反省するまで、絶対に許してあげないんだから!!