第17章 進物
『さて、と…。今日は何して過ごそうかな〜』
先日の話し合いから1週間ほどが経ち
私の悪い噂が耳に入ることも無くなって
以前と同じような生活に戻り…
私は今、蝶屋敷の縁側で
夜の任務までの間、何をして過ごそうか考えていた。
し「さんは今日も元気ですね〜」
『あ、しのぶちゃんっ!
ねぇねぇ、時間あるなら稽古に付き合ってくれないかな?』
し「申し訳ありません…、
今日は遠方に出掛ける予定があるので、そろそろ屋敷を出ないといけないんです…。」
『そっかぁ…、仕事なら仕方ないね!』
本当に仕方のないことだけど
今日は柱の人達との稽古連絡は来ないし
カナヲちゃんや炭治郎くん達も
任務で出掛けてていないし…
相手になってくれる人がなかなか見つからないなぁ。
し「今日、冨岡さんは空いてないんですか?」
『うん…。この前会った時
しばらく会えないって言ってたから…。』
し「そうですか…。それはお寂しいですね?」
『…。』
寂しくないと言えば嘘になるけど
この前、冨岡さんの屋敷での出来事を思い出せば
寂しい気持ちは多少和らぐ。
2人きりで一緒に長い時間過ごせて嬉しかったし…。
それに…
冨岡さんにいっぱい触れてもらえて
心も体も満たしてもらったから…。
そんな幸せなひと時を思い出していると
しのぶちゃんはニコニコと笑いながら私の腕をつついてきた。
し「さーん?
何を思い出してるんですか〜?」
『えっ…!?べ、別になにも!!』
し「ふふふっ、その感じだと
冨岡さんと何か進展があったようですね〜?」
『!?な、なんで分かるの!?』
し「全部顔に出てますよ〜?
さんは分かりやすいので。」
『うぅ…、もうやだしのぶちゃん…
鋭過ぎて怖いっ…』
毎回私の心を読んでくるしのぶちゃんには
どうしても敵わなくて…
進展があった事を的中された事で
私は恥ずかしさを隠せなかった。