第15章 潔白
冨岡さんはギュッと強く拳を握りしめながら
西口さんに向かって声を荒げた。
冨「は…っ、
コイツよりも遥かに心を痛めつけられたんだ!!
殴るだけに留めておいただけ有難いと思え!!」
西「っ…す、すみません…」
冨「お前が謝るだけで済むと思うのか!!」
『冨岡さんっ…!もういいです…!!』
私は声を掛けながら
怒ったまま西口さんに詰め寄ろうとした冨岡さんの腕を掴んで止めた。
『もう十分です…。
だからもう怒らないでください?』
冨「っ、…、しかし…」
『私の代わりにそこまで怒ってくれて…
すごく嬉しかったです。
…ありがとう、冨岡さん。』
私の為に冨岡さんがこんなにも怒りを露わにしてくれるとは思わなくて驚いたけど
まるで自分の事のように怒ってくれた冨岡さんは、凄くカッコよくて…、今日だけでもっともっと好きになった。
いつも冷静な冨岡さんが怒鳴ったり
私を守ろうとしてくれたのが本当に嬉しくて…
自然と顔が綻び、笑顔を向けながらお礼を伝えると、冨岡さんは小さく息を吐いて、体の力を抜いていた。
御「では、今回の件はこれでおしまい。
柱の皆も、お疲れ様。」
『御館様…、ありがとうございました…。』
御「…、義勇、君達にはまだ話があるんだ。
すまないが他の皆は、席を外して欲しい。
あまねも、先程いた部屋で待っててくれないか?」
「「「御意……」」」
あ「承知致しました…、失礼します。」
あまねさんと柱のみんな、
そして西口さんとお友達の隊士2人も部屋から出て行ったことで、部屋には私と御館様、そして冨岡さんの3人だけとなった。
さっきまで沢山の人がいたけど
今は私達3人だけ…。
御館様から何の話をされるのか
全く予想がつかなくて緊張していると
御館様が口を開いた。