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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第15章 潔白







今日で謹慎5日目ーー…



相変わらず何もカラスから連絡がないまま
私は外出せずに、ずっと蝶屋敷で過ごしてる。



…でも、冨岡さんのおかげで心を入れ替えた私は
現在、アオイちゃんの手伝いをしてるところ。





『ふぅ…、よし、お昼ご飯完成したね〜。』

ア「やはりさんが手伝ってくれると
すごく早く出来上がるので助かります。」


『これからもちゃんと手伝うからね!
何日間も引き篭もってたから…、挽回するつもりで働くよ!』





冨岡さんが屋敷に来てくれた時
すごく励まされた事で、私は引き篭もるのをやめた。




何も悪い事はしてないんだから
堂々としてればいい…、



本当にその通りだと思ったから
冨岡さんと会った日以降は、塞ぎ込むのをやめて
悪評なんか気にせずに屋敷内の仕事を行っている。


蝶屋敷で療養してる隊士の人達と
何度か通路ですれ違う事はあったし、ヒソヒソと陰口を言われているようだけど…




気にしたところで噂はなくならないし
それなら私だって、私のやりたい様にやる…



鬼殺の任務には出れないけど
蝶屋敷の仕事なら山ほどあるから
いつまでも部屋に閉じ籠って、アオイちゃん達に迷惑をかけたくない…


噂話を信じず
私自身を信じてくれるみんなの為に……今の私がやれる事を全力で取り組むべきだと思ったんだ。





『じゃあ、作り終わったご飯
隊士の人達のところに持って行くね!』

ア「え…?だ、大丈夫なんですか…?
もしまた何か言われたら…、
ご無理なさらなくても、私が行きますよ?」

『ううん、大丈夫!
何言われても、もう気にしない!』




…嫌な噂話になんか負けてられないし
隊士の人達に嫌われたっていい。


隊士の一人を怪我させたって言われて責められても、私は何もしてないって、正直に言えばいいだけの話。



私は…、この時代で生きて行くって決めたんだから……、こんな事で落ち込んで何もしないままでいるのは

私を信じてくれる人達や
想ってくれている冨岡さんに申し訳が立たない…


みんなの役に立てるように頑張るって決意したからには、簡単に諦めてメソメソ泣いてばかりじゃいられないんだ。


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