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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第13章 浮名





あ……キス、される…。




そう悟った私は
目を閉じでキスを受け入れようとした…



でも…




し「…あの〜、お二人さん?
お熱いのは結構ですけど
場所は弁えてもらえませんか〜?」


『!?!?し、しのぶちゃん!?
いつからそこにいたの…!?!?』


し「ちょうど今帰ってきたところです。」





…全然気付かなかった!!!!



まさかしのぶちゃんに
冨岡さんとのキスシーンを見られるなんて…!!


正確には寸止めだったけど
絶対にキスしようとしてたってバレてるよね…!?





『うぅぅ…、やだぁ〜…
恥ずかし過ぎて死んじゃう…』


し「今度からは気を付けて下さいね?
冨岡さんも、私の屋敷内で
さんに欲情しないで下さい。」


『よ、欲っ……!?そんな言い方やめてよ〜!!』


「…胡蝶、わざと邪魔をしたな?」


し「え〜?何のことでしょうか?」


「…。」






しのぶちゃんを睨んでいる冨岡さんは
小さく息を吐き出して、私に目を向けた。




「胡蝶が戻って来たから、俺は帰る事にする。」

『あ、はい。わざわざ来て頂いて
ありがとうございました!』

「あぁ、…また近々会いに来る。」

『私も時間が出来たら…会いに行きますね。』


「ん…、またな、。」


『っ…!?!?!?』





優しく微笑んでくれた冨岡さんにドキッとさせられていると、私の後頭部に冨岡さんの手が回って…


グッと引き寄せられると
私の額に、彼の唇が落とされていた。





し「…あらあら、本当にお熱いですね〜。」

『っっ…』




唇が離れた瞬間
冨岡さんはすぐにいなくなっていて
残された私は放心状態だった。



まさか冨岡さんが
あんなキザなことを人前でするなんて…


…いなくなった今でも
まだ額には柔らかい唇の感触が残っていた。





し「さん、
ボーッとしてるのはそれくらいにして
そろそろ仕事に戻って下さいね?」



『!?ご、ごめん!!すぐやります!!!』






しのぶちゃんに注意されてから
屋敷の雑務をこなしていった私だけど…



別れ際にされた額へのキスを何度も思い出して
度々1人で赤面していた。




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