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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第13章 浮名








煉獄さんが亡くなって
冨岡さんと恋人関係になってから日が経ちー…





私は今、煉獄さんの弟、千寿郎くんに会う為
煉獄家の屋敷にやって来た。







「さん!お久しぶりです!」

『久しぶり!中々来られなくてごめんね?』

「いえ!鬼殺の任務で忙しいでしょうし…
でも今日お会いできたので嬉しいです!」






…良かった、思ってたより元気そう。



本当は煉獄さんが亡くなってから
すぐにでも千寿郎くんに会いに来たかったけど、任務や蝶屋敷での仕事が忙しくて、全然時間が取れなかったんだよね…。



元気な姿の千寿郎くんに案内されて
私は煉獄家の屋敷にお邪魔させてもらった。





『突然来ちゃってごめんね…?
その…お兄さんの事だけど…』


「さんも…兄上が亡くなる時
立ち会ってくれたそうですね。」


『うん…。最期まで強くて優しくて…
私の事まで気遣ってくれたの…。
千寿郎くんのお兄さんは
本当に格好良くて立派な人だね?』


「そう言って頂けると私も嬉しいです。
…実は、さんがここに来る数日前に炭治郎さんも来てくれたんです。」




…え、数日前って事は
あの子まだ出歩けるような体じゃなかったはずなんだけど!?




「兄上の遺言を忘れないうちに、と
私と父上に伝えに来てくれたんです。
炭治郎さん、ご自分も辛かったはずなのに
私の事を気にしてくれて…、優しい方です。」





そっか…
炭治郎くんが先に来てくれてたから
千寿郎くんは思ってたより元気なんだ。


あの子はすごく前向きだし
煉獄さんの意志を繋ぐ為に頑張ってる…



そんな炭治郎くんを見て
千寿郎くんも背中を押されたのかな。




『あのね、煉獄さんが言ってたんだけど
私が初めてここに来た時
千寿郎くんと2人で話してたところ見てたらしいの。』


「そうなんですか?」


『それでね、千寿郎くんが笑ったところ
久しぶりに見れて嬉しかったって言ってた。
これから先の人生で
辛いと思う出来事が起こるかもしれないけど
私も頑張って生きるから、千寿郎くんも一緒に頑張ろう?
お兄さんの為にも、恥じない生き方をしよう…
今日はそれだけを言いたくて来たの。』



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