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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第12章 真意





「はぁ…、心臓に悪い…」

『え…?』

「そのような事を言われたら
俺も益々お前を好きになる…。
心拍が全く落ち着かない…。」


『大丈夫ですよ…?
私も…同じ、ですから…。』




冨岡さんと抱き合っていることで
私の心音の鼓動が早いのはバレているはず…


でも、私も冨岡さんの首に手を回しているから
彼の少し早い鼓動が浴衣越しの肌で感じてる。



ずっとドキドキした気持ちのまま抱き合っていると、冨岡さんの片手が私の後頭部へ移動して…





「…、もう一度口付けを交わしたい…」

『っ、わざわざ許可取らなくてもいいんですけど…』

「そうなのか?」

『そうですよ…。
そういうのは雰囲気とか…
その場の流れでいいと思います…。』

「成程…。なら、遠慮はしない。」

『っ…、んぅ…っ』



後頭部に添えられた手に力が入ったのを感じると、私の唇は再び冨岡さんの唇で塞がれた。




さっきみたいな触れるだけのキスとは違い
今は押し付けられるように強く…

閉じている私の唇を
冨岡さんは啄むようにキスを繰り返していた。





『んっ…』

「…っ、」




甘く、くぐもった声が無意識に出ると
冨岡さんの体がピクッと震えたような気がして


唇が離れると、私の額に
冨岡さんの額がコツン、と寄せられた。






「もう少し…、深くしても…」

『だ、だからっ…、許可はいらないですって…』





唇を合わせるだけのキスの次の段階…


もちろん私は経験した事なんてないけど
さすがに20年も生きていると
それなりの知識は勝手に身に付いてる…。


緊張はするけど
初めての事は全部冨岡さんにあげたいし
この人の初めても、全部私がいい。


わざわざ許可を得ようとしてくる冨岡さんを愛おしく思っていると、至近距離にいる冨岡さんは、私の顔中にキスを落とし始めた。





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