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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第9章 修練







…蜜璃ちゃんにそう尋ねられた瞬間、

何故か冨岡さんの顔が頭に浮かんだ。



でも……



え、なんで冨岡さん…?






蜜「あーっ!!?
その顔は好きな人いるんだね!!
誰!?誰っ!?教えて〜!!


『ち、違うよ!!好きな人なんていないもん!!』


蜜「ふふっ、誤魔化しても分かるよ〜?
ちゃんの好きな人は〜…
ずばり!冨岡さんでしょ!?」


『〜〜〜っ、ち、違うって!
す、好きとか……そんなんじゃないの…!!』


し「…さん、
素直に認めた方がいいんじゃないですか?」


『しのぶちゃんまで…っ、』


蜜「あははっ、ちゃん顔が真っ赤〜!
もぉ〜、可愛すぎる〜!!」


『っっ…!?』




…揶揄われてるだけだと思ったけど
実際に自分で頬に触れてみたらめちゃくちゃ熱い。



なんでこんなに熱くなるの…?


なんで冨岡さんの事を考えただけで…



胸がドキドキしちゃうんだろう…。





『で、でも私…
冨岡さんの事…、ずっと尊敬はしてたよ…?
何度も助けてもらったし
稽古つけてもらったこともあるけど…っ、』


し「さん、
恋はするものじゃなくて、堕ちるものなんですよ?」


蜜「そうだよちゃん!
きっと冨岡さんと一緒に過ごしたことで
気付かないうちに恋に堕ちてたんだよ!
きゃーーーっ!素敵〜!!!」




そう……かもしれない……。





初めて冨岡さんを見た時は
綺麗な青い瞳で、整った顔をした男の人だなって思っただけだったけど…


思い返してみれば
何度もあの人に惹かれる時があった。



自分の気持ちを言葉にするのは苦手みたいだけど、あの人と会話をするのはいつも楽しかった…


初めて稽古をつけてもらった時、

私が雪の呼吸を身に付けて
鬼殺隊の隊士と認めてくれた時…


冨岡さんに褒めてもらえて、すごく嬉しかった…。



雪を2人で眺めた時も
寒さで体が冷えた私に、自分の羽織りを貸してくれたり…

私が下弦の鬼と戦った時も助けに来てくれたり…



そんな優しい冨岡さんのことを…


…私はいつの間にか1人の男の人として見ていて

好きになってたの…??








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