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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第9章 修練





柱の人達と顔を合わせてから数日が経ちー…



現在蝶屋敷には3人の若い隊士が療養していた。




その3人は
先日私が治療の応援に向かった那田蜘蛛山で
鬼と戦った際、傷を負わされたようだった。



みんな私より若い男の子なのに
命懸けで鬼と戦ったようで…


この時代の男の子は、私がいた令和時代の子より
精神的にも肉体的にも、とても逞しくて驚いた。




今は全集中、常中を身につける為に
日々訓練を行い、体を鍛えているようで
私も時々、彼らの鍛錬のお手伝いをしている。





『炭治郎くーん、調子はどう?』

「あ、さん!絶好調です!
と、言いたいところですが…」

『あはは、またカナヲちゃんに負けたんだね〜』

「うぅ…」





1番訓練に前向きで、明るい性格の炭治郎くんは
今日もカナヲちゃんとの鬼ごっこ訓練で
捕まえる事が出来なかったらしい。





『大丈夫だよ、今は無理でも
炭治郎くんなら絶対、カナヲちゃんに追い付けるから。』

「はい!頑張ります!!」




…本当に素直でいい子だな。



それに、全く諦める様子が見られない。



鬼を連れている剣士だから
どんな子なのか不思議に思っていたけど

何度か話しているうちに
鬼殺隊に入隊した理由が、鬼になった妹の禰󠄀豆子ちゃんを人間に戻す為だと教えてくれた。




禰󠄀豆子ちゃんは、体力を回復する為に、寝ている時が多いし、言葉は話せないけど

私がこれまで見てきた鬼のような
凶暴さは全くなくて、1人の可愛い女の子にしか見えなかった。



この前の裁判では
人間を襲わないって証明できたみたいだから

蝶屋敷にいるみんなも、禰󠄀豆子ちゃんへの警戒心は既に無くなっていた。




「あの〜、実はさんに聞きたい事があるんですけど…」


『私に?いいよ、何?』


「俺、他の人より鼻が効くんですけど
さんからはいつも
優しくて、穏やかな匂いしかしないんです。」

『えぇ!?そんなの匂いで分かるの!?』


「はい。嘘をついていたり
怒っている場合でも匂いで分かります!」




信じられない…。



そんなの嗅覚が鋭い犬でも
普通は分からないでしょ…。




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