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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第8章 上官



その後ー…


柱合会議が始まり
各柱達は順に、鬼の動向の調査報告を行い
御館様から今後の方針についての話を聞き、指示を受けた。



会議は滞り無く進み、全ての話がまとまったところで、会議は終了する流れになっていたが…




「御館様…、少しよろしいでしょうか、」



…不死川が御館様に声を掛けた。





「何だい?実弥。」


「先程の女隊士の件ですが…、
空き時間に稽古を付ける事は構いません。
…しかしあの女は、実践を積めば
自然に力は身に付いていくはずです。」


「うん…、そうだろうね。」


「なぜ柱が稽古をつける必要があるのでしょうか…、
…その理由をお聞かせ下さい。」





…不死川の言う通り、
これまで1人の隊士に柱が稽古を付けるなど
継子以外には行った事がない。


わざわざを屋敷に呼び
柱達に紹介したことも然り…

俺も御館様が何をお考えなのか、
知りたいと思っていた。





「は約100年後の時代から来た子…
それは皆も知っているね?
つまり…
その逆が起こる可能性もあるんだ。」


「っ…」


不「それは…
敵の血鬼術の一種とお考えで?」



「いや、そうとは限らない…。
現には鬼化していない人間だ。
鬼舞辻無惨がの事を知ったら
彼女が時代を遡ってきた原因を追求するだろう…、
のいた時代は、鬼殺隊も鬼も存在しない…
平和な時代だと聞いている。
無惨は不滅の存在を望む鬼…、
もし別の時代へ逃げられたら、私達が奴を倒すことが出来なくなる。」



…御館様が仰りたいのは
が鬼舞辻無惨に狙われるかもしれないということ。


恐らく、下弦の鬼を倒したことで
雪の呼吸を使う彼女の存在は既に知られている…


だが、別の時代から来た事まで知られたら
確実にを狙い、刺客を送ってくるだろう。




それこそ、100年余り顔ぶれが変化しないという
上弦のような強さを有している手強い鬼を…。








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