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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第7章 当主




西「さん、まだ足の怪我痛みますよね?
俺が部屋まで付き添いますよ。」


『え…?いいですよそんな…、
一人で歩けますから。』


西「いえ、無理をしたら悪化する可能性もあります。
という訳で、水柱……
さんは俺に任せて下さい。
もう帰って頂いていいですよ?」


「…俺は御館様から
コイツの護衛をするように託された。
には俺が付き添う。


『はっ…?と、冨岡さん…?』


西「いやいや、柱であるあなたに
そこまでやらせる訳にはいきません。
さんには俺が付き添います。」


『え……西口、さん…?あの…』


「俺が付き添うと言っている。
お前はまだ療養中だろう。」


西「これくらいの怪我、大丈夫ですよ。
水柱こそお忙しいんですよね?
早くお仕事に行かれた方が…」


「時間にはまだ余裕がある。」


「……。」


「……。」


『……。』





…一体なんなの、この状況は!?


何で冨岡さんと西口さんは
どっちが付き添うかで揉めてんの!?


お互いに一歩も引かない子供みたいな口論を見せられて、今は互いを睨み合ってる状態…。



…間に入って口を挟みたいけど
二人の雰囲気が怖くて、とても声を掛けられそうにない。



ビクビクしながら佇んでいると
屋敷の門が開いて、そこからしのぶちゃんが現れた。





し「さん、お帰りなさい。」

『し、しのぶちゃ〜ん…』




…有難いことに救世主の登場。

私は2人から離れて
しのぶちゃんの元に向かった。






し「早く屋敷の中に行きましょう?
…くだらない事で痴話喧嘩している男性達は
放っておけばいいんです。」

「「……っ。」」


し「さんの好きな甘菓子を用意してあります、一緒に食べましょ?」


『!?ほんと!?
ありがとうしのぶちゃん!!』

し「ふふっ」





…そのまま蝶屋敷に入った私は
その後、2人が仲直りしたかどうかは知らない。



でも、蝶屋敷で療養中の西口さんが
正座をさせられて、しのぶちゃんに叱られているところを私はこっそり見てしまった…。








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