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死神の華【鬼滅の刃】

第6章 死神と過去


ニコニコと笑いかけながらしのぶが柊に近づいてきた。
「まぁ!柊さんもあのゲス野郎のターゲットになってしまったんですねー。」
そう言って柊の乱れた胸元を整える。杏寿郎のせいで元から開いた胸が更に開いていた様だ。
「これで大丈夫です。」ニコっと笑うしのぶ。杏寿郎に見せていた怒りの笑顔ではなく純粋なしのぶの本来の笑顔だ。
「あ、ありがとう。//」そのしぐさや笑顔が綺麗で思わず赤面する柊。

パンっ!と手を叩くしのぶ。
「さて、本日は顔合わせとのことでしたが、これから蝶屋敷に向かいますが、煉獄さんと冨岡さんはどうしますか?」
「俺はこの後任務が入っている。柊、荷物は明日にでも冨岡の屋敷に送っておこう。都度必要なものがあれば手紙で知らせてくれ!」
「俺は一緒に行く。これから2人で住むからな。仲良くなりたい。」
ムフフと怪しい笑みを浮かべる義勇。だが『2人で住む』その言葉に杏寿郎は反応する。
「冨岡の屋敷には住み込みの女中などはいないのか?」
いない。そう首を横に振る義勇に
「なっ!だめだ!2人で住むなんて!柊!やはり冨岡はだめだ!」
「何を急に…最初からそういう話だったろう?お館様からもそう話が付いている。今更変えられんだろう。それに…杏寿郎、私たちもはじめは2人で暮らしていたではないか。」

「あらあら。煉獄さん、嫉妬は見苦しいですよ?」
「今生の別れでもあるまい。義勇から呼吸を学び、杏寿郎の元へすぐに帰る。」
「むむむ」と納得のいかない様子の杏寿郎。

「さぁ。そうと決まればさっさと行きましょう。いつまでもぐだぐだしてたら日が暮れてしまいます。」

そうして3人と1人はそれぞれの目的地に向けて歩き出した。


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