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死神の華【鬼滅の刃】

第18章 死神と豪華客船


「なら、柊を誰かの継ぐ子にすればいいよ。」
御館様がそう言うと、天元と杏寿郎は目を輝かせる。

「それはいい考えです!柊!!おれの継ぐ子になれ!」
「いや、姫さんは水だろ!炎の煉獄じゃ相性が悪い!おれの継ぐ子だ。派手に面倒見てやる!」

「待ってくれ、そんな簡単に…。御館様、継ぐ子とは相反する呼吸の使い手でもいいのですか?」

「構わないよ。次期柱としての覚悟や戦い方を学ぶ制度だからね。呼吸を教えるのとはまた別だよ。もちろん呼吸が合えば教えるのも柱の務めだけれど。」

柊に優しく語りかけたのち、どちらが柊を継ぐ子にするかと小競り合いをしている2人に話しかける。

「天元、杏寿郎。あまり柊を困らせてはいけないよ?可愛い柊を独り占めしたい気持ちはわかるけど、『節度を』守ってね?あくまでも柊を守るためのもの。継ぐ子なら柱との任務でも他の隊士からのやっかみや妬みもなくなるからね。いい?『節度』だよ?」

「「御意。」」
(御館様、俺らが姫さんにしてる事…知ってんのか?)
(いや、わからん。だが…御館様なら全てを知っていてもおかしくないかもしれん…)


御館様と天音様が帰った後、柊たちは今後の継ぐ子問題を考えていた。
「私は杏寿郎の継ぐ子で構わないと思っている。そもそも一般隊士からのカモフラージュだろ?本気で柱になろうとは思ってもいないし、煉獄家が私の家だ。離れるつもりは毛頭ない。」

「そうか!!やはりそれがいい!柊は俺の継ぐ子!決まりだな!」

「姫さん、煉獄が嫌になったらいつでも俺んとこ来ていいからな。いつでも歓迎するぜ!」

今後の方針が決まると天元とはその場で別れ、柊は杏寿郎と煉獄家へと帰宅した。

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