第16章 (短編)呉服屋での話
2人して赤くなりながら慌てる様子に若女将は『なるほど』と2人の関係性を見抜いた。
「リーン様、きっとこの下着で煉獄様を悩殺できますよ!」
そうこそっと耳打ちすれば柊はさらに真っ赤になって
「の、悩殺っ?!」思ったより声が出る。
「若女将、殺しては困る!」
その柊の言葉にクスクスと笑う。
風呂敷を手に持つと思ってたより重い。
「若女将、注文数あってるか?」
「もちろん多めにお作りしました!」
「前金より多いのでは?」
「でもリーン様のおかげで女性用下着が爆売れなんです。こちらがアイデア料を払ってもいいくらいなんですから!ですからサービスですサービス!これで煉獄様を悩殺してくださいね!」
そう言って風呂敷を柊に押し付けると柊と杏寿郎は店の外に出る。
「柊、悩殺とは?俺は君に殺されるのか?」
「いや、そんなつもりはない…。私もよくわからん。」
ーーーーーーーーーーーー
(仕立て屋の若女将が悩殺すると言っていたが、この事だな。)
杏寿郎の目の前で、いや上で夢中に腰を振る柊を見上げると杏寿郎は柊が身につけているブラジャーを上へ押し上げる。
腰を振る度にたわわに揺れるその胸は黒いレースの生地に包まれている。
下も黒のレースで両方が紐でくくるタイプ。その片方だけほどき、半分だけめくり、隙間から柊の秘部へと突き入れている。
白い柊に黒い生地がよく映えてより美しく見える。
「っあっ!んあっ!…やっ!杏…寿郎っ!」
じゅぶじゅぶと音を立てて必死に腰を振る柊に杏寿郎はよしよしと頭を撫でる。
「どうした?柊…。ほら…どうしてほしい?」
「杏…寿郎っ!おく…もっと…奥がっ!…ちゃんと…イきたいっ…!」
そう言うと杏寿郎は柊の細い腰を掴むと下から突き上げる。
「んあぁぁぁぁあっっ!!っあぁっ!っそれっ!!っそこっ!…イくっ!イっちゃうぅぅっっ!!」
ーーーーーーーー
「…杏寿郎は裸より…下着を着たままの方が好きだろう。」
「…なんだ急に。そんな事ない…。」
「いや、そうだ。着たままの方が意地悪だし…大きい気がする。」
「…ならそうなのだろう。なら次の下着が楽しみだな。」
「…考えとくよ。」