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死神の華【鬼滅の刃】

第1章 死神と鬼狩り


「ここが俺の屋敷、通称炎柱邸だ。」
立派な門構えに正面に母屋、右手に道場、左手に中庭があってその奥に離れが見える。
「立派な屋敷だな。ここには何人住んでいるんだ?」
「今は俺1人だ!」
こんな大きな屋敷に1人とは勿体無い。
「今は継ぐ子もいない!住み込みで稽古をつけてくれと言ってくる隊士もいたがすぐに逃げ出したからな!よって女中もいない!」
確か継ぐ子っていうのは柱が直接弟子として迎え次世代の柱にするための制度だったな。
鬼殺隊の組織について聞いた時に話していた内容を思い出す。
死神は1から13の隊に所属してそこから指導や指南を受け高みを目指す。根本的に組織としての構造が違うようだ。

「だが、広い屋敷といえど杏寿郎と二人っきりなら安心だな。」
柊がポロっと意味深な言葉をこぼす。
「ん゛っ!?なっ、どういう意味だ?!」
「私の存在はあまり公にはできないのだろう?特に斬魄刀の能力は特に。そう言っていなかったか?」
あぁ、そう言う意味か、、。
杏寿郎は柊の時折見せる心の距離の近さに動悸が早くなる事に気がついていた。
(なんだ、、?俺はどうしたんだ、、?)
その様子に柊も??と首をかしげる。

「杏寿郎。早速『全集中の呼吸』とやらを教えてくれ。」
切り替えるように柊が声をかける。
「あぁ!!そうだな!」
杏寿郎もすぐさま考えを修行に切り替える。

「まず俺の呼吸をしっかり見て感じろ!」

それから夕刻まで柊は呼吸、杏寿郎は自主鍛錬に励むのだった。


「しまった!鍛錬に集中し過ぎて夕飯の準備を忘れていた!」
空が茜色に染まった頃、杏寿郎がどうしようか考えていると、柊が
「私が作ろうか?材料があるなら簡単なものなら作れる。」
「なんと!リーンは料理ができるのか?」
「まぁ生前は奴隷のように働いていたからな。炊事洗濯一通りはできる。」
「はーっはっはー!!それは笑えない冗談だ!」
よくある死神あるあるだったが、杏寿郎にはウケたようで、
柊も杏寿郎とならこの世界で生きていくのも悪くない。と気持ちが軽くなる。



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