第11章 死神と熱
「なら見てみろ。」
そう言ってピッタリと合わせていた体を少し離すと2人の結合部分がよく見える。
すると義勇は全く動いておらず、ゆらゆらと前後に動いているのは紛れもなく柊だった。
「え…なんっでぇ…?っあっ…からだっ…勝手にぃっ♡…動いちゃうぅっっ♡…義勇っ!…っどうしたらっっ…へんっに…んぁっ♡…腰…止まんないぃっ…♡♡!」
目視したことによって更に興奮が高まりだんだんと腰の動きが激しくなる柊。
義勇の上で涙目になりながら無自覚に淫乱となって腰を振る柊の姿を見て義勇も興奮が高まっていく。
パシャっパシャっと湯船のお湯が激しく波打つ。
そのお湯の音さえも2人の興奮の材料になっている。
義勇は柊の腰を両手で掴むと下から突き上げる。
「んぁぁあぁぁっっ!!♡♡激しいっっ♡♡!!」
ギューーっと柊は義勇にしがみつく。
義勇の背中を強く握り、爪が義勇に食い込む。
ズンっ、ズンっ、じゅぼっ、じゅぼっ、
何度も何度も下から突き上げる度に柊から叫ぶような大きな喘ぎ声が響く。
「あっ…♡ああぁっ♡あぅ…ッはぁーッ…あ゛ーッ♡とまッてえぇ…ッ♡♡もうやだ……っ!!!♡やだあぁッ♡♡♡んん゛んんっ!!!♡♡♡ひ、あ゛ッ♡♡♡イ、くッ♡♡♡イッちゃ、あ゛あッ♡♡やっイッ…ッッ」
「イけっ!柊!俺の…で…っくっ…おれもっ…」
柊の腰一層グッと擦り付けさせると柊の中に放出する。
ーービュルるるる♡♡ーーー
はぁ、はぁと激しい2人の息が重なる。
ゆっくりと目が合うと自然と2人の唇も重なる。
ーーちゅぱ♡ちゅるる♡ジュるる♡ちゅぷ♡ーーー
最後にちゅっと音を立てて離れるとギュッと抱きしめ合う。
2人の鼓動がドクドクと脈打つのが互いにわかる。
「…こんなに気持ちいいと感じたのは柊が初めてだ。」
ふわりと笑い返す柊は幼くともあり、妖艶さもある。
それから義勇は3回柊の中に己の欲望を吐き出した。
風呂から上がると、居間で倒れ込む柊に髪を乾かしたり、食事を口まで運んだりと甲斐甲斐しく世話をする義勇だった。