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死神の華【鬼滅の刃】

第8章 死神と水の呼吸


翌朝、少し遅い時間に2人は目を覚まし、朝食と湯浴みを済ませると藤の家紋の家主にお礼をして屋敷を後にした。

口付けをしたことによって柊の体は軽くなっていた。稽古中無意識だが死神の力を使ってしまっていたからか、思っていた以上にチャクラを消費していたみたいだ。

水柱邸に着いたのは昼過ぎで弥生殿が昼食の用意を済ませてくれていた。

午後からは今回の任務で使用しなかった水の型のおさらいをするため義勇と打ち込み稽古をする。



「水の呼吸 拾ノ型 生生流転!!」
「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」

柊の攻撃を義勇が凪で受け流す。
激しい龍の回転とうねりを見て義勇は目を見開きなんとか受け流すことができた。

「柊。今のはなんだ?昨日までと格段に技の精度が上がっていた。」
「…私も驚いているところだ。義勇、怪我はないか?」
ふむ。と考え込む柊。

義勇と口付けしたからチャクラが満たされた?だが、杏寿郎としたあとすぐ鍛錬したがここまでではなかった。

チャクラの種類…呼吸…炎…水…相性…。
義勇の水のチャクラと私は相性が良いということか。

「今日は調子が良いみたいだ。」
適当に誤魔化すと義勇は納得いかないような顔をしていたが次の打ち込みを始める柊に合わせて刀を握り直す。



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それからも2人で任務もあれば、各々別の任務があったりと忙しい日々が続いた。

その間も柊は基本的に1人での任務ばかりだった。
死神の力を広めないための御館様の配慮だろう。そして隠の人もいつも同じ人が担当になっていた。
彼は後藤と言って隠としての経歴も長く信用も厚いため柊の現場には彼がいつもいる。

「後藤…殿、今日も後処理をありがとう。」
「もういいよ。後藤で。いつもいつも呼び捨てに無理くり付けたような敬称だしな。」
苦笑いをしながら話す。何度か任務をこなす内に挨拶以上の会話をするようになった2人。
「聞いてくれ、丁(ひのと)になったんだ。」
「おお!おめでとさん!まだ1ヶ月くらいしか経ってないのにすげぇ出世だな!」

後ろ姿を見送り今日も隠は鬼狩りの後始末にいそしむ。
だが柊の戦い方は綺麗で破壊も少なく、隠の間で柊は人気が高い事を本人は知らない。

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