第6章 抗えない視線
タ「ほら、もうイきそうじゃん。」
意地悪な囁きと同時に、蕾を指で弾かれ視界が一気に白く弾けた。
――果てる。
足先まで痺れるほどの波が押し寄せ、ソファに縋りながら声を上げる。
「ぁぁっ……だめ……っ!」
弓なりに反った背を抱きとめ、彼は濡れた指を抜き取った。
タ「……かわいい。」
汗ばむ頬に唇が落ちる。
そのまま彼のベルトの金具が外される音が響いた。
タ「……もう我慢できない。」
視界に映ったのは、露わになった彼の熱。
ためらう暇もなく脚を割られ、熱い先端が押し当てられる。
「タツヤ、待っ……。」
制止の声も、押し込まれる衝撃に途切れた。
「ん……っ!」
奥まで一気に貫かれ、喉から悲鳴のような声が迸る。
内壁を押し広げられる感覚に目が潤む。
タ「……っきつい。……全部入った。」
苦しげに息を吐きながらも、彼の表情には陶酔が浮かんでいる。
しばらく動かずに抱きしめられ、次第に痛みよりも満たされる熱が勝っていく。
やがて彼は腰を引き、再び深く突き入れた。
「ん……っあ……。」
粘つく音がソファに響く。
彼は余裕を失ったように何度も貫き、かやの声を拾うたびにさらに深く求めてきた。