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上書きしちゃった

第3章 重なる夜


タ「……そうやって、俺たちを同時に呼ぶんだな。」

タツヤが耳元で笑う。

その声は甘美で残酷だった。

なとりは荒い息を吐き、女をむさぼり続ける。

タツヤは余裕のまま、女の震えを楽しむように弄ぶ。

抗う言葉は掻き消され、残るのは熱に溶けた声と乱れた吐息。

2人に責め立てられ、女はただ翻弄され果てのない快楽に沈んでいく――。






なとりの息はすでに荒く、肌に滴る汗が女の頬に落ちるほど近かった。

むさぼるような口づけの合間に、焦燥した声が零れる。

な「……もう、我慢できない……。」

掠れた声と共に、震える指先が自らのベルトに掛かる。

バックルの金属音が部屋に響き、女の意識を一気に現実へと引き戻した。

「なとり……や……だめ……っ。」

かすれる声で抗おうとする。

だが、なとりはその必死の声すら耳に入らないように切羽詰まった熱に突き動かされていた。

乱暴にベルトを外し、衣擦れの音と共に自分を解放する。

その勢いのまま女の脚を開き、強引に身を押し進めた。

「っ……!」

息を詰める女の声。

熱に酔わされた体は抗う力を失い、背を反らすしかできない。

なとりは荒い息を吐き、瞳を潤ませながら女の奥に沈んでいった。

な「……ああ……やっと……。」

その瞬間、ベッドの端に座り込んでいたタツヤの表情がわずかに揺らいだ。

これまで余裕を崩さず女を弄んでいた彼の瞳に、嫉妬の色が閃く。

タ(……俺より先に……。)

だが、感情をそのまま表に出すことはしない。

喉の奥で小さく笑い、あくまで余裕を纏うように女の髪を撫でる。

タ「……なとりに先を越されるとはな。俺も、のんびりしてられないな。」

低い囁きが耳に触れた瞬間、女の瞳から涙が溢れる。

だがその涙すら、2人の欲をさらに掻き立ててしまう。

なとりは余裕をなくし、深く突き込みながら声を洩らす。
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