第15章 囚われの夜
な「怖くないから……俺たちがちゃんとするから。」
その声に心が揺れる間もなく、キタニの熱が押し当てられる。
下腹部に重く硬い感触が触れ、思わず息が詰まる。
「……やだ……っ、そんな……。」
声を絞り出すが、腰を掴まれて逃げられない。
タ「やだ? ……本当にそうか?」
低く笑った直後、ためらいなく腰を押し込まれた。
「っ……!」
声にならない声が喉から漏れる。
熱が強引に奥まで押し入ってきて、視界が白く弾ける。
痛みと熱に体が震える。
だがすぐに、優しく背を撫でるなとりの手が支えてくれる。
な「大丈夫、大丈夫だから……。」
その囁きが胸に響き、張り詰めた心が少し緩んだ。
タ「……やっぱり、中まで入れられても拒めねぇんだな。」
キタニの声は嘲るようで、同時に熱に濡れていた。
動き出した瞬間、奥を擦られ息が乱れる。
「んっ……やだ、動かさないで……っ。」
懇願しても、腰は容赦なく打ち付けられる。