第6章 引越し
「いきなりマンズリとかしちゃったけど、嫌だった?」
「嫌だったら…やだって言うもん…。」
それと…あまりよくわからない単語を使わないで欲しい。
なんとなくわかったけど、されてなかったらわからなかった。
無知な自分が恥ずかしくなる。体位とかそういうのはよくわからない。
人体的な知識の方なら多少あるけど…。
そっかと嬉しそうに微笑んで抱き寄せられる。
「帰ったら準備しよっか。ここならいくらでも啼かせてあげれるから。」
泣かす?泣かされるの?なに、痛いことでもするの?
よくわからないので、うんとだけ返しておいた。
抱かれた頭が後ろに引かれ上を向かせられると、顔中にキスの雨が降ってくる。
キス魔が始まった。
「可愛い、好き。いっぱい奥突いてぐちゃぐちゃにしたい。ずっと一緒にいよ、浮気は許さないから。」
「んっ、もし…もし浮気したらどうなるの?」
「浮気相手がいなくなるよ。」
どういうことだ…いなくなる?と聞けばうんと言って、喋りながらキスを続ける。
擽ったいし照れる、けど…幸せ。
「浮気相手は殺す。」
「怖いよ〜。」
物騒なことを言いながら幸せそうな表情をしないで欲しい。
未だにキスを続ける彼をしすぎと口を押さえて離れさせる。
するとその手にちゅっちゅっと唇を動かしてキスをし、舐めてくるので慌てて離した。
今度は舌を出して見つめてくるが、意味がわからなくて首を傾げる。
それでも何も言わず舌を出したままなので、その舌を舐めてみた。
「ふふっ、まさか舐めてくれるとは思わなかったよ。奏音ならどうするのかなって思っただけなんだけど…。」
またやろと笑う悟くんを睨んだ。